過去最低は「44.52%」 令和最初の参院選の投票率は?
●これまでで唯一50%割れした1995年
逆にこれまでで投票率が最低だったのは、1995(平成7)年7月23日に行われた第17回参院選で44.52%でした。 1993年8月に発足した8党派による非自民連立政権が翌年6月にあえなく瓦解し、社会党の村山富市委員長を首相に擁した自民党・社会党・さきがけの連立政権が発足。この自社さ体制で臨んだ初の国政選挙でした。補欠選挙を除く国政選挙で投票率が50%を割り込んだのは参院選24回の歴史でこのときだけです。
●選挙年齢引き下げ効果? 前回は微増
前回の参院選となる2016(平成28)年7月10日投開票の第24回選挙からは、公職選挙法の改正で選挙権年齢が引き下げられ、18歳以上20歳未満の若者も投票に加わりました。このときの投票率は54.70%で、前回の52.61%より2.09ポイント上昇。10代に限ってみれば46.78%と全体平均こそ下回りましたが、20代の35.60%、30代の44.24%より上回っています。 選挙権年齢の引き下げは投票率上昇に貢献したのでしょうか。総務省自治行政局選挙部では「投票率には天候を含めてさまざまな要因が影響を与えるため、投票率向上につながったかどうかは一概には言えない。ただ引き下げに伴って高校や大学での啓発活動が増えたため、(投票への)機運が高まった可能性はあるかもしれない」としています。 年金や消費税や憲法改正などが争点に上がっている令和最初の参院選。10代の若者を含め、どれだけの有権者が投票所に足を運ぶのでしょうか。 (取材・文:具志堅浩二)