広島・新井貴浩監督

■プロ野球　ヤクルト5ー3広島　（2日　神宮） 広島のヤクルトに敗れ4連敗で今季ワーストタイ借金4となり2年ぶり新井政権初のBクラスが決定した。広島が残り3試合で1敗もしくはDeNAが残り5試合で1勝すればCS進出消滅だったが、今シーズンの4位が決まった。9月以降は5勝22敗、首位で9月を迎え最終的にBクラスでシーズン終えるのはプロ野球史上初めての歴史的な大失速となった。1956、58年以来66年ぶり3度目の敵地12連敗。先発・床田が2回6安打5失点で自身4連敗の9敗目。 野間がベンチ。1番センター・秋山、2番ショート・矢野、3番サード・小園、4番キャッチャー・坂倉、5番レフト・末包、6番セカンド・菊池、7番ファースト・二俣、8番ライト・田村、9番ピッチャー・床田のオーダーを組んだ。 ヤクルトの先発・高橋は今季の広島戦は9度目、3勝2敗、防御率2.05はセ・リーグ対戦球団別では最も相性が良かった。 1回、秋山は二ゴロ、矢野は空振り三振、小園は遊邪飛に倒れた。 先発・床田は今季26度目の登板、試合前まで11勝8敗、リーグ7位・防御率2.24。前回の9月26日・ヤクルト戦（マツダ）は5回を8安打6失点で負け投手、自身3連敗中。今季のヤクルト戦は7度目、3勝2敗、防御率3.08はセ・リーグ対戦球団別で最も相性が悪かった。 床田は1回、引退試合の青木を遊ゴロ、長岡に中安打、サンタナに四球で1死一・二塁とすると村上を空振り三振もオスナに左中間にタイムリーツーベースを運ばれ、1点を先制される。 床田は2回2死から高橋に遊内安打、青木に左安打で2死一・二塁から長岡にライト線にタイムリーツーベースを落とされ、0ー2となる。さらに続くオスナにライトスタンドへ17号3ランを叩き込まれ、0ー5とリードを広げられた。 床田は今季最短2回を49球、6安打、1四球、2奪三振の5失点（自責5）で降板、打線は3回で1人の走者も出せない。 3回は2番手・アドゥワがオスナと山田に連続四球を出し無死一・二塁から後続を打ち取り無失点で切り抜けた。 4回の攻撃で先頭・秋山が初ヒットの左安打、矢野は遊ゴロ併殺打、小園は一ゴロと3人で終わる。5回は坂倉が一ゴロ、末包が見逃し三振、菊池が右飛に終わり、5回まで出塁は秋山の1安打のみ。 アドゥワは4、5回はともに凡打に打ち取り三者凡退に抑えた。6回の攻撃は二俣が遊邪飛、田村は空振り三振、代打・野間は四球も秋山は二ゴロに倒れた。 6回は3番手・九里が2死から青木にライト線にツーベースも長岡を三飛に打ち取った。 7回の攻撃でヤクルト2番手・サイスニードに矢野がレフトへツーベースも小園は三直、坂倉はセンターオーバーのツーベースで1死二・三塁に。末包は空振り三振も代わったヤクルト3番手・石川から菊池がレフトへ2点タイムリーを運び、2ー5とした。なお二俣は右安打でつなぐも田村は左飛に倒れた。 九里は7回はサンタナ、村上、オスナのクリーンナップを3人で抑える。8回の攻撃も代打・林、秋山が倒れ矢野が中安打も小園は遊ゴロに倒れた。 9回に坂倉が12号ソロで1点を返すのみで終わった。 ■広島は9月1日には今季最多タイ14の貯金があった。だが直後にDeNAに敵地で3タテくらうなど4連敗し首位から陥落。9月10日から2ゲーム差で追う首位・巨人との勝負の3連戦にマツダスタジアムで全敗を喫する。9月は6連敗を含む4度の4連敗と歴史的な大失速で球団ワースト記録の月間19敗を上回りセ・リーグ記録に並ぶ20敗5勝で借金生活に転落していた。 9月は躍進を支えてきた投手陣が月間で防御率4.29、失点は唯一の3ケタ116失点、被本塁打19と全てリーグ・ワースト。攻撃陣も9月は打率.241とリーグ最下位、総得点61は5位も月間本塁打はわずか4本、リーグ4位タイの阪神とDeNAの14本塁打と10本の差をつけられていた。