井上尚弥、リカルド・ロペス氏＆大橋会長の功績をたたえるセレモニーでスピーチ
プロボクシングの元世界2階級制覇王者のリカルド・ロペス氏（58）＝メキシコ＝が25日、東京・後楽園ホールで行われた大橋ジムと八王子中屋ジムが共催する興行「フェニックスバトル122」に招待されて観戦した。 ロペス氏は大橋ジム会長で元WBA、WBC世界ミニマム級王者の大橋秀行氏（59）と1990年10月に後楽園ホールで、WBC世界ミニマム級タイトルマッチとして対戦。挑戦者のロペス氏が王者の大橋会長に5回TKO勝ちしている。 興行内で2人の功績をたたえるセレモニーが開催され、4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥（31）＝大橋＝らとともにリングイン。WBCの記念ベルトなどを受け取ったロペス氏は「この場所に立てること、このチャンスをいただけたことを大変うれしく思います。いつもこの場所を思い出します。私が世界王者になった思い出の場所だからです」と感慨深い様子だった。観客からは大きな拍手が送られた。 大橋会長は「34年前に自分からベルトを取っていったモンスターと今の大橋ジムのモンスター。この2人と一緒にこのリングに上がれることがとっても不思議で、とってもうれしいです。34年前はリカルド・ロペス選手に負けてとっても悲しかったですけど、今はとっても幸せです」と笑顔を弾けさせた。 井上は「大橋会長とロペスさんとこの後楽園ホールのリングに上がれたことが、とても光栄です。また、自分自身の話としまして、12月にまた試合を予定していますので、期待していただけたらうれしく思います」とスピーチ。ロペス氏は井上に「モンスターで、すばらしい選手。これから未来をたくさん作られることでしょう」とエールを送った。 大橋ジム所属のほかの世界王者経験者、元WBC世界スーパーフライ級王者の川嶋勝重氏（49）、元世界3階級制覇王者の八重樫東氏（41）、WBA世界バンタム級王者の井上拓真（28）、WBO世界同級王者の武居由樹（28）も会場に姿を見せ、セレモニーを見守った。 プロ戦績はロペス氏が52戦51勝（38KO）1分け、大橋会長が24戦19勝（12KO）5敗。（尾﨑陽介）
