日本が中国撃破で2024年締めくくる 先発5人変更も森保監督「全員がしっかり準備」
日本3-1中国(サッカーW杯アジア最終予選第6戦=19日) 日本が2024年を勝利で締めくくった。中国を3-1で撃破し、「全員が自分にできることを、しっかりと準備してくれた」と森保監督。11月の2試合を連勝で飾り、次戦にも8大会連続のW杯出場が決まるところまできた。 【別カット】後半、チーム3点目となるゴールを決める小川航基 前半39分に得た左CKを小川が頭で合わせて先制し、追加タイムには右CKから板倉が押し込んだ。後半3分にカウンターで失点を許して漂った嫌な雰囲気も、6分後に右サイドの伊東のクロスを小川がねじ込んで振り払った。 長距離移動を含む中3日の日程ということもあり、「チームの総合力で勝っていく」(森保監督)と、インドネシア戦から先発5人を入れ替えた。攻撃から守備への切り替えの早さは随所で目を引き、敵陣で失ったボールの即時奪回を連発。リーダー格の長友(FC東京)が「先発でも駄目なら代えられる。みんなが緊張感を持っている」と指摘した通りに奮闘した。 充実の1年だった。引いて守られることが多いアジア対策として、攻撃の枚数を増やす3バックが順調に成熟した。3-6-1の形からボランチも攻め上がって次々とゴールに絡むなど、W杯アジア最終予選は6試合で22得点、2失点としっかり機能させた。 準々決勝で敗退し、動揺が走った1~2月のアジア・カップのころの姿はもうない。主将の遠藤は「今、(日本が)強い要因はスタメンで出ようが出まいが、チームのためにやる選手がいる」と誇る。充実感を慢心ではなく自信に変え、25年も一回り大きくなる。(奥山次郎)