最速Vの新小結・大の里「天皇賜杯を抱いて優勝したんだなと実感」「石川でチャンピオンカレーが食べたい」…一夜明け会見一問一答
大相撲夏場所で初優勝した新小結・大の里(二所ノ関)が千秋楽から一夜明けた27日、茨城・阿見町にある二所ノ関部屋で会見を行った。 ―一夜明けて優勝した実感は沸いてきていますか。 「やっぱり優勝したという実感が沸いています」 ―優勝を実感した瞬間はいつですか。 「天皇賜杯を抱いた瞬間が一番優勝した実感を強く感じました」 ―感触はいかがでしたか。 「やっぱりすごい重かったですし、ずっと小さい頃から見ていたので、うれしいです」 ―過去に見た賜杯で印象残っているものはありますか。 「特にはないです」 ―15日間を振り返っていかがですか。 「本当にようやく終わったなという感じですし、次に向けてまた頑張らないとダメだなという気持ちになりました」 ―だいぶ長く感じましたか。 「そうですね、長かったですね」 ―先場所と感じた違いはありますか。 「優勝という形で終わっているので、先場所とは違う形で終われたことはうれしいですね」 ―15日間でのターニングポイントはありましたか。 「本当に優勝のことは考えずに一日一番集中して相撲を取ることができたので、それが良かったかなと思います」 ―千秋楽の勝てば優勝という一番を振り返っていかがですか。 「朝からびっくりするくらい、いつも通りの朝を迎えて、何も考えることなく、いつも通りの朝を迎えました」 ―しっかり眠れましたか。 「本当に優勝ということを全く考えていなかったので、いつも通り明日終わったら場所が終わるという感じの捉え方をしました」 ―阿炎関への対策はありましたか。 「大体の予想は付いていたので、割が出るまで時間がありますけど、だろうなという感じもあったので、しっかり前日に大関に勝っていて勢いもありましたし、しっかり頑張ろうということで」 ―勝つためには意識したことはありますか。 「気持ちが高ぶって先走ってしまうと、いっぱいいっぱいになることもあるので、あまり考えすぎずにやりました」 ―花道の歓声で硬くなることなかったですか。 「先場所の大阪場所でだいぶ優勝を意識してしまったこともあって、今回は考えてもいなかったので、勝って天皇賜杯を抱いて優勝したんだなという実感が沸きました」 ―相撲取るまでプレッシャーはなかったですか。 「なかったです」 ―先場所は優勝への意識が強かったですか。 「優勝したかったですし、少し考えてはいました」 ―先場所は追いかける展開でしたが、考えるところがありましたか。 「意識はめちゃくちゃしてました」 ―3敗した時点で優勝はないと語っていましたが。 「3敗した時点で優勝は絶対にないと思っていたので、来場所につなげる相撲をというをテーマに変えて千秋楽は頑張ろうとやってましたね」 ―湘南乃海(高田川)とトップで並んだ時の感情はいかがでしたか。 「何も考えてないです。しっかり三役である以上、数字的な面もが大事だと思いますし、その先の番付に向かっていくことが大事になってくるので、しっかり2ケタ勝てた瞬間は本当にホッとしましたし、まだ先の番付もあるので、あまりそこは考えすぎず、しっかり今場所できたのでよかったですね」 ―付け出しからの7場所での優勝は最速ですが、いかがですか。 「何も全く考えてないですし、耳にはいれないように、いろいろ目には入れないようには場所中はネット記事も見ないようにはしていたので、見てしまうと意識してしまうので、自然体で、場所終わって記録ということを聞いてうれしかったです」 ―ネット記事をシャットアウトしていたのですか。 「あまり見えてしまうと意識してしまうので」 ―7場所でのスピード優勝で成長できたことところはありますか。 「やっぱり二所ノ関部屋に入って、改めて良かったなと思います。親方の下で基礎基本を立ち合いを一から指導してもらって、去年の5月場所の相撲からは想像できないくらい下半身も安定してきて、落ち着いて相撲取れるようになってきたので、親方から言われた指導の成果が出ているので、良かったなと思います」 ―成長を実感した一番はありますか。 「負けた相撲は全部ダメですけど、勝っている相撲は本当に落ち着いて取れていたと思うので、でも親方はまだまだと言っているので、これからも頑張ろうと思います」 ―手応えの感じた相撲はありますか。 「まだ全部振り返っていないので、これから映像見て振り返りたいと思います」 ―横綱に勝てたことはいかがでしたか? 「本当にうれしかったです。今回のはいろいろ試行錯誤して、自分なりにも考えた場所でもあったので、それがうまくはまった場所だった思うので良かったです」 ―12番勝ったことは次の番付への布石になりましたか。 「まだ上に番付があるわけなので、もちろん優勝はうれしいですけど、最終的な目標はそこじゃないと思っているので、これからさらに上へ上へと駆け上がりたいと思います」 ―そのために高めなければいけないことは何でしょうか。 「マジメに稽古して親方の言うことを守っておけば、もう成果は出ていますし、これから親方の言うことを聞いて稽古を頑張りたいなと思います」 ―6月の稽古で確認したいことはありますか。 「考えたくないです。まずはゆっくり休んで来場所に向けて頑張りたいです」 ―今は何がしたいですか。 「寝たいですね」 ―お疲れですか。 「ずっとテレビの外から見ていた三賞をいただいて、優勝を間近で見ていましたけど、やっぱりこんなに忙しいんだなと実感しました。ゆっくりしたいですね」 ―何が忙しかったですか。 「昨日は休む暇もなく動きっぱなしだったなと思いますね」 ―名古屋は故郷の石川県も近いですが。 「まだ時間はありますけど、名古屋場所はしっかり、今回成績が良かった分、来場所は大事になってくると思うので、あまり考えすぎずにいつも通り、さらにレベルアップをして名古屋場所に向けて頑張りたいですね」 ―故郷への誓いはありますか。 「1月にいろいろありましたし、地震があって大変でしたけど、こうやって優勝を届けることができたので、名古屋場所は石川県が近いのでたくさんの方が応援に来てくれると思うので、また良い姿を届けられればいいです」 ―優勝をして一番うれしかった光景は何ですか。 「1月、3月と三賞を取ってきて、目の前で万歳する姿を見てたわけですし、1月はこんな感じなんだという発見があって、3月はあともう一歩でというところだったので悔しさがあって、今回はこうやって自分があの万歳の真ん中立てたことは優勝の実感が湧きました」 ―何回でも優勝味わい気持ちになりましたか? 「まだそこまでは」 ―11日目に豊昇龍(立浪)に負けた悔しさはありましたか。 「 負けた時点で親方には『優勝はないぞ』と言われていて、結構厳しいことを言われたので、自分の中でも本当に優勝はないと思っていたので、だかやうまく気持ちが落ち込まずに、次に向けての目標を変えれて頑張れました」 ―どんな内容を師匠からは言われましたか。 「まあまあ(秘密)」 ―2月に避難所訪問しましたが、力になりましたか。 「2月に石川県に慰問させてもらって、すごい大変な状況だなと改めて、実際に足を運んで思いましたし、こうやって3月5月と活躍することができて本当にうれしいですね」 ―すごい歓声でしたが、いかがでしたか。 「こうやってお相撲さんを見て、元気になってくれたうれしさがありましたね」 ―次に地元に帰ったらやりたいことはありますか。 「石川県に帰ったら、まだゆっくりする時間はないと思いますけど、チャンピオンカレーが食べたいです」 ―いつもはどれくらい食べるんですか。 「Lカツに福神漬けを半分まで、めちゃくちゃ食べたいです」 ―次の番付へ最初のチャンスを生かせたなと思いますか。 「そこもまだわからない部分もあるので、今回良くても次がダメだったら先場所の成績がパーになってしまうわけなので、今回の12勝という成績を無駄にすることなく、来場所大事になってくると思うので、しっかりゆっくり休んで名古屋に向けて始動していきたいです」 ―6月に石川に帰る予定はありますか。 「どうなんですかね。まだわからないです」 ―石川に明るい話題を届けられたのはいかがですか。 「本当に石川県は自分が生まれ育った町ですし、石川県のみなさんにいい報告ができて、まずうれしいですし、相撲が盛んな県でもありますし、相撲王国・石川(の評価を)をあげられたかなと思います」 ―支えてくれた方への思いはありますか。 「今まで1月3月と惜しいところまでいって、なかなかできなかった分も、こうやって優勝することができて、まずは良い形でいい姿を見せられて良かったかなと思います」 ―これからさらに見せていきたいですか。 「これからさらに見せて行けたらいいかなと思います」 ー優勝をして反響の大きさはいかがですか。 「まだそこまでないですね」 ―体の疲れはありますか。 「勝っているので、そんなに疲れはないと思いますけどね」 ―初日横綱を倒して勢いに乗れましたか。 「やっぱり初日、横綱と当たることは、巡業中からいろいろな記者さんから西の小結は横綱と当たると聞いていたので、割が出た時にはだろうなという感じでしたし、やっぱり1月場所で対戦している分、土俵に立った時の横綱の大きさや横綱を目の前にして空気感はだいたいわかっていたので、1月場所では萎縮してしまった部分もあったので、今回勝つことができたのはいいスタートが切れたのかなと思います」 ―だいぶ前から対策はされていたのですか。 「そこまでは。やっぱり考えないとダメですし、ある程度考えた上でいきましたね」 ―横綱の空気感への憧れや身につけたいなどありますか。 「まだまだですね。僕は」 ―連続優勝への意識はありますか? 「まだまだ考えているようなあれでないので、しっかりまずは名古屋場所に向けて頑張ることが1番かなと思います」 ―どんな力士になりたいですか。 「日本中から応援される愛されるようなお相撲さんになることが一番の目標です」 ―信念はありますか。 「そこまではないですね」 ―ちょんまげ優勝についてどう考えますか。 「そこまで考えてはないですけど、こんな早くに優勝できてうれしいですね」 ―大銀杏での優勝はいつごろになりそうですか。 「どうですかね。まだ先だと思いますけど」 ―「優勝しても喜ぶな」と師匠に言われて、気持ちはいがでしたか。 「その言葉をもらって自分の気持ちが楽になりましたし、勝たないとダメという重圧があったわけではないですけど、親方から『勝っても喜ぶな』という言葉をもらって楽になったのを覚えています」 ―師匠から感情を表に出さない言葉をもらっていかがですか。 「期待の裏返しだと思いますし、お前の目標はここじゃないと感じましたし、『優勝が目標じゃないから』と言われて気持ちがまたさらに上に向かって頑張りたい思いました」 ―エリートという見られ方については。 「そこは別に何も考えていないです。プロに入った以上はアマチュアの実績は関係ないと思うので」 ―お父さんは雑草と言っていましたが。 「どうなんですかね。でもずっと勝ち続けてきたわけではないですから、いろんな挫折もあった中だったので」 ―アマチュア当時の稽古は今につながっていますか。 「中学、高校で僕の土台を作ってくれて、中学、高校時代は大きく芽は出ませんでしたけど、そこで土台となる部分を作ってもらって、大学(日体大)では齋藤先生の下で、魔法をかけられたぐらい1年生から活躍できて、このプロの世界に入って親方の下で、基礎や基本を教えてもらって、いい成績を残すことができているのでよかったです」 ―12勝3敗以上の成績で優勝への意識はありますか。 「そこはまだ先ですけど、やっぱり親方が言っていたように『3敗は優勝じゃない』と言葉をもらったので、次は13勝2敗、14勝1敗、全勝優勝できるように、またさらにレベルアップしたいです」 ―早い段階で次の番付へ上がりたい思いはありますか。 「そこまでのこだわりはないですけど、しっかり次に向けての権利を自分で得ることができたので、また次に向けて頑張りたいなと思います」 ―大銀杏を結えるのは年内ですか。 「年内はまだですね」 ―千秋楽で勝った瞬間の感情はいかがでいたか。 「内容面もすごい落ち着いて相撲取れていましたし、勝った瞬間も落ち着いていましたね」 ―涙をこらえていましたか。 「泣いてないです」 ―磨きたい取り口はありますか。 「どうなんですかね。またさらにレベルアップしてしっかり頑張りたいと思いますね。今場所は良かった点も悪かった点もたくさん出ましたし、次はまたらさらに相手も研究してきますし、僕もさらに上をいかないと足元をすくわれてしまうので、また次に向けて頑張らないとダメだなと思いましたね」
報知新聞社