朝ドラ『おむすび』ヒロインの初恋相手があまりにも美しすぎる…24歳若手俳優の“表層的”な魅力
『おむすび』(NHK総合)で、主人公・米田結(橋本環奈)が所属する書道部の先輩役で、松本怜生が出演している。 【画像】登場シーンから美しかった松本怜生 初登場から美麗な雰囲気を粛々と漂わせる松本は、オーディションではなくオファー出演だという。美麗の二文字を絵に描いたような彼を見たら、そりゃそうだよなぁとうなづける。 イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、オファー出演がうなづけ、視聴者を恋させる本作の松本怜生を解説する。
あまりにも美麗な初登場シーン
なんて美しい人だろう……。橋本環奈演じる主人公・米田結が平成の時代を駆け抜ける『おむすび』第1週第2回。元カリスマ総代の姉を持つことから、ハギャレンというギャル連合にスカウトされながらも、結が書道部の教室に初めてやってくる場面。 同級生の宮崎恵美(中村守里)に紹介されたのは、書道部の先輩・風見亮介(松本怜生)だ。床に座り半紙に筆を走らせている。「青春」の二文字を書き上げた風見が立ち上がり、結の方へ顔を向ける。顔を向ける瞬間が2カット繰り返される。ややしつこい映像処理だが、でも美しい(!)。美麗を絵に描いたような風見から視線を注がれた結が思わず「あ、見た」と心の中でつぶやく。 結の前に進みでた風見が遠すぎず近すぎない、いい距離感で「俺と一緒に書道せん?」と言う。風見役の松本の初登場場面に凝縮されたこの美麗さ、なぜだか初めて感じるものではない気がする。確かに以前にも感じたことがある。これはデジャヴ?
視聴者はすでに恋している
前作の朝ドラ『虎に翼』(NHK総合)では、主人公・佐田寅子(伊藤沙莉)の同僚判事であり、伴侶になった星航一役の岡田将生に対して持続的にうっとりさせられたものだが、『おむすび』の松本にはもっと刺激的で強い衝動に駆られる。 それは恋ともいえる。風見を前にあからさまにくちごもる結は、一瞬のうちに憧れを抱く。でもまだ恋の前段階、その前夜。一方で視聴者はすでに恋している。しかも一回限りの初恋みたいな感覚。であるはずなのだが、視聴者によっては実は2度目の衝動なのだ。 そうそう、思い出した。既視感の正体は山下智久主演の『正直不動産2』(NHK総合、2024年)だ。『おむすび』が初見ではなく、『正直不動産2』で松本のことを初めて画面上に確認したのだった。だから既視感があったのだ。 同話ラスト、山下に深々とお辞儀をした松本が顔を上げて見つめる(ちょっと表情がわざとらしいが)ワンショットがある。それを見て、美しい新人俳優がでてきたのだなぁとすっかりやられてしまったのだが、いわば『おむすび』で松本怜生に出会い直したみたいな感覚である。