全国が注目 広陵(広島)のエース 髙尾響「『見とけよ』という感じで投げたい」 3度目の甲子園マウンドへかける思い
18日に開幕する春のセンバツ甲子園。広島からは広陵高校が27度目の出場となりますが、春夏連続で3度目の甲子園のマウンドに登るエース・髙尾響 を取材しました。 【写真を見る】全国が注目 広陵(広島)のエース 髙尾響「『見とけよ』という感じで投げたい」 3度目の甲子園マウンドへかける思い 広陵高校 エース 髙尾響 投手 「去年、ベスト4で、あと一歩ってところで負けてしまったので、そのくやしさってのはずっとあったので、そのくやしさっていうのをしっかりぶつけていくっていうのを(センバツ出場が)決まってから考えていました」 今月18日、開幕する春のセンバツ。中国地区代表として出場する広陵高校のエース・髙尾響は、最上級生として登る甲子園のマウンドに、並々ならぬ思いで臨みます。 髙尾響 投手 「最上級生、最後のセンバツなので、そこの勝ちたいという気持ちは去年に比べてはあると思います」 広陵高校入学からわずか2か月でエースナンバーを背負った髙尾は、最上級生となった今、全国でも名の知れたピッチャーに―。それを象徴づけたのは、2023年夏の甲子園の慶応高校との一戦でした。 当時、2年生ながらもマウンドでは堂々の投球。惜しくも敗れたものの、延長10回、152球の大熱投は日本中の野球ファンの心に刻まれました。 そのとき、話題となったのが、慶応高校の大応援団ですが、ここでのエピソードが髙尾の精神力の強さを表しました。 髙尾響 投手 「みんな、ほかの人はこう『応援の声がすごかった』って言うんですけれど、自分自身、マウンドに立って実際、応援の声が聞こえたかって言われたら、聞こえなかったので。やっぱり、あれ以上の応援っていうのはあんまりないと思うので。それがあまり聞こえなかったっていうところは、逆に集中できていたところがあると思ったので」 しかし、その堂々たる投球ができるのも広陵が誇る強力打線があってこそ。自身の成長、そしてエースの道を順風満帆に進めてくれたチームメイトへの恩返しをこの大舞台で果たします。 髙尾響 投手 「自分が抑えなきゃという気持ちはあるんですけど、そこに力みが入ってしまったらダメだと思うので。自分が抑えるという気持ちだけではなくて、自分も周りに頼って、自分の緊張を楽にしながらピッチングをして、新チームになった秋の大会というは自分で勝ったのではなくて、バッター陣に助けてもらって勝てたので、やっぱり助けてもらった分を大舞台でしっかり自分のピッチングをして勝てるようにやっていきたいなと思っています」