BIGBANGが本格復活か? “K-POPの王様” G-DRAGONのステージ復帰で期待されるカムバック
9月1日、BIGBANGのSOLことTAEYANGの韓国・ソウルでのソロコンサート『TAEYANG 2024 TOUR 'THE LIGHT YEAR' IN SEOUL』にG-DRAGONとD-LITEがゲストとして出演し、「BANG BANG BANG」「FANTASTIC BABY」「WE LIKE 2 PARTY」をパフォーマンスした。3月17日に行われたD-LITEのソロコンサート『D's ROAD in SEOUL』ではSOLがゲストとして出演し、観客席にG-DRAGONがいたりということはあったものの、現体制のBIGBANGとしては2017年12月31日以降、6年8カ月ぶりに3人でのステージ披露となった。 【ライブ写真】2017年ワールドツアー東京公演のG-DRAGON 2006年にYG ENTERTAINMENTからデビューしたBIGBANGは、韓国で“アイドルグループ”というエンターテインメントの形が出来上がって以降、今では珍しくなくなったメンバー自身が楽曲制作に携わる“自作ドル”の元祖であり、幅広い人気と大衆認知度を持つ楽曲を次々と生み出して、韓国だけでなくアジア全般で確固たる地位を築いた。「FANTASTIC BABY」が収録されているEP『ALIVE』は、アメリカのBillboardチャート「Billboard 200」に韓国語アルバムとして史上初めてチャートイン。2015~2016年にかけて行われたツアー『BIGBANG WORLD TOUR 2015~2016 [MADE]』では北米のアリーナでも7公演を成功させており、“KING OF K-POP”と呼ばれるなど、もはやK-POPアーティストの中でも伝説的な存在と言ってもいいだろう。 ファンダム規模の指針となる音盤売上は毎年男性グループが上位を占めるが、大衆認知の指針となる音楽チャートの上位には女性グループと比べてチャートインしにくいという男性グループのセオリーに反して、デビュー以降「LIES」「HARU HARU」「ONLY LOOK AT ME」「BLUE」「BANG BANG BANG」などほとんどのタイトル曲をチャートの上位にランクインさせており、“楽曲そのもの”の認知度という点では、異例な音源成績の強さから見ても歴代の男性アイドルグループの中では突出した存在だ。特にラップ担当 G-DRAGONの成功以降、それまでマイナーな存在だったアイドルラッパーの認知度は高まり、現在ではアイドルグループのラップ担当のみならず、若手ラッパーの中にもG-DRAGONやZICOなどアイドルグループ出身のラッパーをロールモデルに挙げる例は珍しくない。さらにG-DRAGONとプロデューサーであるTEDDYが作ったヒップホップとEDMの融合した“BIGBANGサウンド”はその後のK-POPアイドル音楽の基盤の一部にもなっている。 主要音源チャート1位になった「BANG BANG BANG」を含む2017年のアルバム『MADE』以降グループとしてのアルバムリリースはないが、メンバーの兵役による空白期に入った2018年に音源のみでリリースされた「FLOWER ROAD」は活動なしで韓国の主要音源チャートで軒並み1位を記録。4年後の2022年、やはり予告なくデジタルのみでリリースされた「Still Life」は、当時の韓国主要音源サービスの24時間ユニークリスナー数の新記録を打ち立て、長期間にわたって音源チャートで1位をキープした。もともとK-POPアーティストとしては新曲リリースの頻度は少ないほうだったが、ブランクが何年空いたとしても、大きな注目を集める存在だという事を証明して見せた。