なぜ福岡駅ではなく、博多駅なのか?博多駅の歴史は福岡発展の礎!
明治から昭和 にぎわった旧博多駅
続いてやってきたのは、博多千年門からすぐの出来町公園。ここに「九州鉄道発祥の地」の記念碑があります。一代目博多駅は大博通りのど真ん中にありました。ドイツ人技師の指導のもと建設されたそうです。 そして、明治42年に建てられた 二代目博多駅は、ルネッサンス様式のデザインで、「西国一の駅舎」と言われたほど豪華だったとか!昭和になり福岡市が急速に発展する中、駅前には旅館や映画館、土産物屋が次々と並んだそうです。 当時から上呉服町にある西門蒲鉾本店のご主人は、「当時は発展することがよかった時代。新しいものが博多の人は好きだった」と語りました。 初代駅舎ができた明治22年は、福岡市の人口も約5万人でしたが、昭和30年には、50万人を超えました。戦後は輸送量の増大などにより、ホームの不足や駅前広場の混雑、踏切による交通障害などが問題となり、1963年12月三代目となる博多駅が現在の場所に開業したのです。 現在の四代目駅舎の屋上にある鉄道神社の脇は二代目博多駅のわずかな面影の1つが残っています。残されているのは、二代目博多駅の一番ホームの支柱。解体された際、住吉神社で保管していたそうです。130年以上前の博多駅の歴史を伝える大切なものとなっています。 歴史や背景を知ると、四代目の博多駅にもさらに愛着がわいてきますね。博多駅の駅舎が変わっても、その「博多魂」は引き継がれていくのでした!