大分県内で年金の還付金をかたる特殊詐欺が多発していて、総額およそ1000万円の被害が確認されています。 14日、大分県臼杵市に住む60代女性の固定電話に市役所の職員をかたる男から「年金の払い戻しがある」と嘘の電話がありました。この話を信じた女性は相手から指示されるままインターネットバンキングを操作して合計300万円を振り込み、だまし取られました。 また、大分市でも14日、60代の女性に年金の払い戻しに関する同様の電話があり、女性はATMを操作して合計150万円を振り込み、だまし取られる被害が発生しています。 県警によりますと、13日から県内で年金の払い戻しをかたる不審な電話が多発していて、5件の詐欺被害が確認されています。被害者は50代から60代の女性5人で、被害額は989万円にのぼっています。 警察は電話での「年金の払い戻し」は詐欺のキーワードだと強調したうえでATMなどを操作する前に必ず家族や警察に相談してほしいと呼びかけています。