個人の中立選手、複雑な思いも ロシアとベラルーシ勢
【パリ共同】ロシアによるウクライナ侵攻が影を落とすパリ五輪は、個人の中立選手(AIN)としてロシアと同盟国ベラルーシ勢が参加している。3日までにベラルーシがトランポリンで金と銀、ローイングで銀メダルを獲得。ロシアもテニス女子ダブルスでメダルを確定させた。獲得したメダルは国・地域別ランキングに反映されず、選手たちは複雑な思いものぞかせる。 2日、トランポリン男子で連覇したベラルーシのイワン・リトビノビッチは「私がどこの国から来たかは誰もが知っている。だから何も変わらない。ただ、次はベラルーシ国旗の下で戦いたい」と強調した。トランポリン女子で「銀」だった同国のビヤレタ・バルジロウスカヤも「悲しいことだが仕方ない」と強気を貫いた。 IOCは昨年12月、ウクライナに侵攻したロシアとベラルーシ勢のAINとしての参加を認める決定をした。侵攻を支持する選手や軍、治安当局所属の選手は対象外とし、両国から計約30人の参加が決まった。
大会中、表彰式では中央に「AIN」と記した旗を掲揚する。