草木染めの作品200点 素朴な色合いに心癒される 染め物教室も開催/岡山・奈義町
美作地域で活動する作家2人による「草木染展 山粧う那岐からの贈り物」が12日、岡山県勝田郡奈義町高円の那岐山麓山の駅いろり家で始まり、素朴な色合いのタペストリーやのれん、手ぬぐいなどが訪れた人たちの目を楽しませている。 【写真】さまざまな色合いのタペストリーやのれん
真庭市蒜山別所の染色家で「ゆるるか草木染クラブ」の会長・奥野和義さん(71)と弟子で「柳美苑たけひさ」を運営する竹久みのりさん(68)=勝央町植月東=が計200点を出展。
会場にはインド茜や藍のほか、リョウブやクロマメノキやタマネギといった多種多様な植物を活用して仕上げた作品がずらり。布に色を定着させるために行う「媒染(ばいせん)」の過程で混ぜた金属の種類やその量によって染まる色が変化するため、黄やピンク、紫、青色など色彩豊かな作品が目を引く。
奥野さんは「落ち着いた色合いなので、作品を眺めながら心を癒してもらえたら。一点一点の色の違いも楽しんでほしい」と話していた。
14日午後1~4時は、草木染教室を開催している。参加費は3000円と布代500円~。事前予約は奥野さん(TEL:090ー4497ー5319)まで。
津山朝日新聞社