裁判官買収容疑のサルコジ元フランス大統領の有罪が確定
裁判官買収容疑で裁判を受けていたサルコジ元フランス大統領が有罪の最終判決を受けた。 AFP通信などによると、フランスの最高裁判所に当たる破棄院は19日、サルコジ元大統領の腐敗と職権乱用容疑を有罪と判断し、1・2審で宣告した懲役3年執行猶予2年の刑を確定した。 刑務所収監の代わりに1年間にわたり電子ブレスレットの着用と自宅軟禁、3年間公職で働くことができないようにする決定も維持された。 2007~2012年に在任したサルコジ元大統領は2014年、現職裁判官に自身の不正政治資金疑惑捜査と関連した内部機密を得る見返りに重要ポストを約束した容疑を受けている。 司法当局はサルコジ元大統領が2007年の大統領選挙を控え化粧品企業ロレアルのオーナーから巨額の政治資金を不正に受けていた状況を捜査していた。 裁判で無罪を主張してきたサルコジ元大統領はこの日の判決後にもXを通じ不服を訴え、欧州人権裁判所(ECHR)に今回の裁判に対する異議を提起すると明らかにした。 サルコジ元大統領はこのほか再選に挑戦しながら法定限度の倍近い選挙費用を使って虚偽領収証を提出した容疑などでも裁判を受けている。