【MotoGP】マルケス、アメリカズ決勝の転倒は「予想外のブレーキトラブル」が原因。競争力には自信あったと語る
MotoGP第3戦アメリカズGPの決勝で、マルク・マルケス(グレシーニ)はレース中盤に転倒。得意とするコースでの優勝のチャンスを失ったが、これにはブレーキトラブルが関わっていたという。 【リザルト】MotoGP第3戦アメリカズGP決勝レース結果 マルケスは予選3番手から決勝レースをスタートさせると、表彰台圏内での闘いを展開。中盤に差し掛かる頃には、ペドロ・アコスタ(GASGAS)と先頭を争った。 11周目にはついにターン1でアコスタを追い抜き、先頭へ浮上。サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)での8勝目へ向けて逃げに出るかと思われたが、そのラップのターン11で転倒し、チャンスを失ってしまった。 マルケスはこの転倒について、フロントブレーキに問題を抱えていたことが引き金になったと説明している。 「残念だよ。良い感じだったし、強さを感じていたからね」 マルケスはそう語った。 「今日はスピードもあってフィーリングが良かったから、もっと残念だよ。だけどレース中ずっと、フロントブレーキに予期せぬ問題が発生していて、ライディングがかなり難しくなっていたんだ」 「そういう状態ですら、僕はトップグループを走ることができていた。ペースが速くなかったからだ。その後は、ブレーキ温度の変化や何かなのかを確かめるためにも、できるだけ早くに先頭に立とうとした」 「それでブレーキのフィーリングは改善していったんだけど、残念なことにターン11でブレーキをかけると、(手応えも)何も無かったんだ。2度目のブレーキをかけると良くなっていたけど、スピードが出すぎていて、フロントから転んでしまった」 「でも一番大事なことは、競争力があると感じられたことだ。それがあるから、精神的には良いんだ」 そしてマルケスはさらに次のように続けた。 「データを確認しても、問題がそこにあったことが分かった。例えば僕がクラッシュした地点では2回ブレーキをかけていたんだ」 「ブレーキをかけても、圧力も何も無かったんだ。それで2回目は少しだけ良くなっていた。でも、全然効いていなかった」 「だから今は問題を解明してもらうことが必要なんだ。そこ(ターン11)だけじゃなく、ターン12でもブレーキを2回、3回とかけていた。将来に向けて改善するために、理解する必要がある」 マルケスは決勝レースでは少なくとも表彰台を争えたと考えているが、今回遭遇した問題で、チームを過剰に批判したりすることは無かった。むしろ新しいプロジェクトでは起こることだと述べ、チームも問題に対する答えを素早く導き出すだろうと語った。 「皆が知っての通り、僕はクラッシュしたら『ごめん、やってしまった』と謝る男なんだ。今日、僕らはかなり問題があったけど、それは幸いなことに新しいプロジェクトでは普通の問題だからね」 「問題があるなら、答えを生み出す必要がある。そして今回、僕らは問題を抱えてしまったから、そのための改善策を必要としている。このチームはかなり迅速だと思うし、将来的に答えが得られると思う」
Lewis Duncan, Oriol Puidgemont