30歳で「手取り18万円」です。老後のためにNISAやiDeCoで「月3万円」欲しいのですが、出せるのは「月1万円」です。やはり少額だと厳しいでしょうか?
老後のために貯金をする必要があっても、貯金に回せるお金が確保できないと悩んでいる人も多いと思います。中には、「お金を貯めるにはNISAやiDeCoという制度が良いと聞いたことはあるけれど、実際どうなんだろう」と気になっている人もいるでしょう。 本記事では、NISAやiDeCoで貯金額を増やせるのか、解説していきます。 ▼勤続20年でも年収は「280万円」貯蓄も「30万円」しかないのは少なすぎ!? 転職したほうが良いの?
NISAやiDeCoは何がお得なのか
投資をする上で「NISA」や「iDeCo」の話を耳にする機会があると思います。NISAやiDeCoは、それ自体が金融商品というわけではなく、株や投資信託などの金融商品を買う際に利用できる制度のことです。では、NISAやiDeCoで何がお得になるのかを解説します。 ■NISA 通常、株や投資信託などを売買した場合の利益や、受け取った配当金に対しては約20%の税金がかかります。しかし、NISAを利用することで、一定額までの投資の利益については税金がかからなくなります。その分、投資によってより多くのお金を得られるようになります。 なおNISAは、証券会社や銀行などの金融機関で申し込むことができます。 ■iDeCo iDeCoはNISAと同様、投資で得た利益に対して税金がかからなくなる制度です。 月の利用額には上限(拠出限度額)があり、会社員で企業年金なしの場合だと2万3000円、企業年金ありの場合だと最大2万円です。職業や保険の加入状況によって限度額は変わります。また、企業年金ありだと限度額は職場によって違うため、勤務先に確認する必要があります。 iDeCoは、1年間で投資した額が全額所得から控除され、所得税が安くなります。 ただし、原則60歳になるまでお金を引き出せないので、その点は注意してください。また、NISAと比べ投資できる銘柄が制限されていることにも注意が必要です。
NISAやiDeCoを使うとどれくらい貯金額が増やせるのか
NISAやiDeCoを使うことで、貯金額がどれくらい増やせるのかをシミュレーションします。仮に、月1万3000円をNISAで投資し、年利3%で運用できた場合、30年間の運用収益は289万6000円になります。 つまり、単純に考えると1ヶ月あたり約8000円お金が増えている計算になります。 月3万円貯金することが目標ですから、今の貯金額月1万円に追加して月1万3000円をNISAに投資すれば8000円増えるので、目標の月3万円の貯金に相当する資産形成を達成できます。 ただし、あくまで30年間の長期投資をした場合にこれだけ増える見込みになるという点は、意識しておきましょう。