EVを学び未来の[一級自動車整備士]を育成すべし!! [BYDオートジャパン]が東京工科自動車学校で初のEV特別講座開催!
■いよいよATTO3とドルフィンの実車を使った研修に
座学のあとは実際に実車を使った実習室での研修に移動。BYDが現在、市販している2台のクルマ、ATTO3とドルフィンを使ったレクチャーが三上氏のもとで生徒たちに実施された。 BVDでは独自のEV診断機を用いて、車両の状態を把握するシステムによるメンテナンスを行っているのだが、この日もそれを実践。実際にコンピュータを使った車両診断でどのように故障を把握するのかについてデモンストレーションが展開された。 また、最近は真夏に我が子を車内に置き去りにする悲惨な事故が度々発生していることを受け、幼児置き去り機能実体験を実施。BYD車両には幼児置き去りに対するアラート機能(車内に人間が放置されると、前部と後部に設定されたセンサーが検知してけたたましくアラート音を鳴らす)が実際に作動することを生徒たちが実際に体感していた。 今回の講座を取材していて改めて思ったのは、整備士を目指す生徒たちにとっては実車が何よりの「教材」となるということ。なぜなら、座学の際中には居眠りをしていた女子学生が実車での研修になると目の色を変えてドルフィンの車内に座り込んで、生き生きとした表情を浮かべていたからだ。 これについては講師役の三上氏も「いや、私も自分の座学がつまらないから彼女の態度がそうなったのかと思っていたのですが、実車に触れる体験というのがいかに整備士を目指す生徒たちに大事なのかということを実感できました」と吐露していた。
■来たるべきカーボンニュートラル時代に向けて
今回のEV特別講座が同校で開催されたのは同校校長の佐藤康夫氏とBYDの三上氏のこれまでの交流から企画されたものだったという。 今後、クルマ界はBEVをはじめとしてPHEVなどカーボンニュートラル実現に向けて電動車両の整備が今以上に重視されていくことは間違いない。今回、BYDが実施した整備士向け講座もますますその必要性が向上していくのだろうな、と今回の取材で改めて思わされた。