イスラエルが攻撃したのはイラン「核施設」ではない IAEA事務局長
【AFP=時事】イスラエルが10月に行ったイランの首都テヘラン近郊パルチンの施設への攻撃で同国の核開発計画に損害を与えたと主張していることを受けて、国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長は20日、IAEAとしてはこの施設を「核施設」とは見なしていないとの立場を表明した。 【写真】イランが核兵器「備蓄増強」、狙いはイスラエル壊滅 ネタニヤフ氏 グロッシ氏はオーストリア・ウィーンで記者団に対し、パルチンの施設について「過去に何らかの活動に関与していた可能性はある」が、「核物質の存在を裏付ける情報は一切ない」として、「少なくともIAEAとしては、核施設とは見なしていない」と断言。 「場所をどう判断し特徴付けるかは軍事上の意思決定者に任せる」と続けた。 イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は18日、10月末のイランに対する攻撃で、同国の核開発計画の「構成要素」に損害を与えたと主張した。 米ニュースサイト「アクシオス」も、匿名の米国とイスラエルの当局者の話として、「パルチンで稼働中の極秘核兵器研究施設を破壊した」と報じた。 イスラエルは、イランが核装備しようとしていると繰り返し非難しているが、イラン側は否定している。【翻訳編集】 AFPBB News