標茶「ぽん・ぽんゆ」グランドオープン 温泉宿の再出発祝う
北海道の釧路湿原かや沼観光宿泊施設「ぽん・ぽんゆ」(町コッタロ原野、指定管理者・共立ソリューションズ)のオープニングセレモニーが9月30日、同施設で行われた。町や観光、建設などの関係者らが、釧路湿原国立公園内唯一の温泉宿の再出発を祝った。 同施設は、2019年から休業していた「くしろ湿原パーク憩の家かや沼」を大規模改修し、内外装を一新。東京五輪会場の国立競技場を設計した建築家の隈研吾さんが基本設計を、日本デザインセンター社長の原研哉さんがスタイリングを手掛けた。総事業費は16億2000万円。 建物は2階建てで、延べ床面積は2068平方㍍。客室数は温泉露天風呂付きと温泉内風呂付きが各2室など計15室。大浴場「やちぼうずの湯」には男女それぞれ露天風呂やサウナを備える。また、レストランには鉄板焼きや炭火焼きに対応した個室も用意している。8月28日~9月23日のプレオープンでは5025人が来館し、日帰り入浴を楽しんだ。 セレモニーでは、施設前で原さんと隈さん、佐藤吉彦町長、共立ソリューションズの小山哲郎社長、鈴木貴子衆院議員がテープカットし、レストランで祝賀会を開いた。佐藤町長は「湿原の魅力を再発見し、心温まる思い出をつくってほしい」。小山社長は「多くの皆さまに愛されるよう、しっかり運営していく」とあいさつした。 出席者は牛乳で乾杯し、地場産品を多く取り入れたビュッフェを堪能した。
釧路新聞