北村選手、アーチェリー世界大会へ【山陽小野田】
山陽小野田市アーチェリー場を練習拠点にしている北村優衣選手(32)=宇部市北琴芝=が、9月16~22日にカナダのエドモントン市北東部にあるラクラビーシュで開かれる世界フィールドアーチェリー選手権大会に日本代表として個人戦と団体戦に出場する。「世界の舞台で強い選手と戦うのが楽しみ」と心待ちにしている。 5月に滋賀県米原市で開かれた第53回全日本フィールドアーチェリー選手権大会兼世界大会選考会のベアボウ女子部門で優勝し、代表権を手にした。フィールド大会は施設内ではなく、山の中や草原など自然の地形を生かして標的を設置したコースを回って行射する競技。 全日本大会ではスキー場に設定された5~60㍍の12のターゲットを2周行射して得点を競った。同部門には8人が出場し、北村選手は前半こそ接戦となったが、後半に2位以下を突き放して優勝を手にした。 福岡県北九州市の施設で体験したのがアーチェリーとの出合い。昨夏には本格的に競技を初めてわずか1年半ながら全日本社会人ターゲットアーチェリー選手権大会で日本一に輝いた。今回、世界大会につながるフィールド大会を制し、さらに飛躍の一歩を踏み出した。 アーチェリーは弓の形状によってリカーブ、コンパウンド、ベアボウの3部門がある。ベアボウはサイト(照準器)、スタビライザー(安定器)などの補助用具を使用せずに行われ、アーチェリーの原形とされる。 北村選手は「これまでは感覚に頼って矢を放っていたが、良いときと悪いときのむらがあった。より再現性を高めるために一定の射形をつくる練習に励んだのが結果につながった」と分析した。 世界選手権ではベアボウ部門女子の個人戦と、リカーブ、コンパウンド部門の代表選手と編成する団体戦に出場する。世界の舞台に向け、仕事を終えた後に毎日2、3時間の練習を重ねている。