マカオ、2024年1~9月累計の平均ホテル客室稼働率が85.4%に…9月単月では84.7%
マカオは人口約68万人、面積約32平方キロという小さな街だが、世界遺産やカジノを核とした大型IR(統合型リゾート)に加え、マカオグランプリをはじめとした大規模イベントが数多く開催されるアジア有数の国際観光都市として知られる。 今年9月のインバウンド旅客数は前年同月から9.9%増の252万8011人(延べ、以下同)。コロナ前2019年と比較した回復率は91.4%。今年1~9月累計では前年同時期から30.1%増の2592万0914人、2019年同時期と比較した回復率は85.8%。 マカオ政府統計・センサス局は10月29日、今年9月及び1~9月のホテル宿泊客関連統計を公表。今年9月の平均ホテル客室稼働率は84.7%で、前年同月から6.4ポイント(pt)上昇、前月からは6.6pt下落。 ホテル等級別では、5つ星が前年同月から6.2pt上昇の88.0%、4つ星が4.8pt上昇の77.9%、3つ星が9.2pt上昇の82.8%、2つ星ホテルが7.7pt上昇の83.9%、エコノミー宿泊施設が12.8pt上昇の78.0%。なお、5つ星ホテルの供給客室数が6.9%減、4つ星ホテルが横ばい、3つ星ホテルが1.1%増、2つ星ホテルが7.8%増、エコノミー宿泊施設が14.5%増だった点も考慮する必要がある。 今年9月末現在、マカオで営業中のホテル数は前年同時期から7軒増の144軒、供給客室数は3.3%減の4.42万室あり、このうち5つ星ホテルが1軒増の38軒で、供給客室数は全体の57.7%を占める2.55万室。 今年9月のマカオのホテル宿泊客数は前年同月から2.1%減の111.2万人で、2019年同月の約99%水準、ホテル宿泊客の平均滞在時間は前年同月から横ばい、2019年同月から0.1日延びて1.6日。 今年1~9月の平均ホテル客室稼働率は前年同時期から4.8pt上昇の85.4%。ホテル宿泊客数は11.2%増の1088.9万人。ホテル宿泊客の平均滞在時間は横ばいの1.7日。宿泊客のうち中国本土・香港・台湾を除く国際旅客は前年同月から86.8%増の77.9万人となり、このうち韓国からの旅客が143.5%増の22.9万人となったほか、日本からが6.1万人、マレーシアからが5.7万人、タイからが4.7万人、シンガポールからが4.3万人で、それぞれ80.8%、85.2%、61.2%、47.7%増。