水素燃料電池パトカーの出動を拍手で見送る（左から）蔵敷、清水、内堀、森末の各氏

　福島県と県警は２５日、水素を動力源とするトヨタの「クラウンＦＣＥＶ（燃料電池車）」のパトカーを全国で初めて導入した。二酸化炭素（ＣＯ２）を排出しない環境に優しい車両で、水素社会の実現を促進する。 　パトカーはトヨタ自動車と連携し、県警本部交通機動隊に配備した。水素燃料の満充填時の航続可能距離は約８００キロ。パトロールやイベントなどで活用する。石井弘敬交通機動隊長は「このパトカーを見たら、安全運転に努めることを改めて意識してほしい」と呼びかけた。 　県警本部庁舎の玄関前でお披露目式を行った。内堀雅雄知事は「水素をつくり、ため、運び、使う、といった一連の水素社会のモデルを創り上げよう」とあいさつ。清水竜太郎トヨタ自動車チーフエンジニアが車両の特徴を紹介した。蔵敷大浩福島トヨタ社長が森末治県警本部長にレプリカキーを手渡した。