濱田岳と広瀬アリスのラブラブな様子は必見!「釣りバカ日誌 新米社員 浜崎伝助 瀬戸内海で大漁!結婚式大パニック編」
松竹が誇る看板作品の遺伝子を受け継ぎ、人気シリーズとしての地位を確立したドラマ版「釣りバカ日誌」。2019年の新春に放送された「釣りバカ日誌 新米社員 浜崎伝助 瀬戸内海で大漁!結婚式大パニック編」では、それまでのドラマ版や過去の映画版でも取り上げられなかった「ハマちゃんとみち子さんの結婚式」を描く一作となっている。 連ドラ版のシーズン2で結婚を果たしたハマちゃん(濱田岳)は、香川にある関連子会社に出向。急な転勤で忙しい毎日を過ごしながらも、妻・みち子(広瀬アリス)と共に結婚式に向けて準備を進めていた。 その頃、鈴木建設の本社では新規事業「芸術アイランドプロジェクト」が立ち上がり、ハマちゃんの釣りポイントである鬼哭島が候補地になる。しかし、鬼哭島で民宿を営む瀬尾希和(貫地谷しほり)が事業に猛反対。一方でハマちゃんと釣りをするために、スーさん(西田敏行)も島へとやって来る。 ハマちゃんの上司である佐々木課長(吹越満)をはじめとした鈴木建設の面々や、みち子が働いていた定食屋・かづさ屋の親子など、今回もおなじみのメンバーが勢ぞろい。安定のドタバタコメディを繰り広げる一方で、島の民宿の娘を演じる貫地谷しほりと新進気鋭の芸術家に扮する小澤征悦が、ホロリと胸に響く人情ドラマを紡ぐ。 今作は映画版の第1作と同じ香川が舞台になっており、このチョイスに心踊った往年のファンも少なくないはずだ。また、映画シリーズでみち子役を演じた浅田美代子が今作ではみち子の母親役を演じており、新春ドラマにふさわしい豪華な内容となっている。 見どころ盛りだくさんな本作の中でも一際目を引くのは、やはりハマちゃん夫婦のラブラブっぷりだ。ドラマ版のシーズン1では衝撃の出会いを果たし、最初はお世辞にも仲が良いとは言えなかった二人。しかしようやく映画版の設定である"夫婦円満"にたどり着いた彼らは、新婚ということも手伝ってか驚くほどのイチャつきぶりを見せつけてくれる。 ドラマ冒頭でいきなり始まる夫婦漫才から、すでに息ぴったり。愛妻家のハマちゃんは出勤間際に恥ずかしげもなくみち子に抱きつき、みち子の「ばかけぇ!!」という一言もハマちゃん相手には完全にのろけ文句と化している。釣りバカおなじみの"合体"も見逃せないポイントだ。 そして忘れてはならないのが、釣りバカワールドの真骨頂であるドタバタっぷり。その中心を担う濱田は、普段は超マイペースで周りを振り回す"仕掛け"の芝居で魅せる一方、ほろ酔いの佐々木課長が絡んでくるシーンではフルスロットルの課長をいなす"受け"の芝居が光る。 この絶妙なバランスが、家族みんなで笑って見られるという釣りバカワールドの根っこを支えているのだ。2015年のシーズン1放送から連ドラ2シーズン、スペシャルドラマ2本にわたってお茶の間をにぎわせたドラマ版「釣りバカ」は、間違いなく濱田の代表作の一つになったと言えるだろう。 文=元永真
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