平日昼間、帰宅した夫が目にした絶望の光景…妻の不倫に「見て見ぬふり」をする男性心理の真相とは
今回取材に応じてくれたのは、妻の浮気を何年も放置し、知らないふりを続けているという裕一さん(38歳)。真面目で誠実、妻と娘を大切に想う人柄が漂う彼の告白に衝撃を受けましたが、夫婦関係がこじれた最初の原因は「生活費問題」。さらに妻から浮気の気配を感じながらも、裕一さんは「母親になれば落ち着くだろう」と漠然とした期待のもと、夫婦は妊活、出産をしましたが……。 【つづき】夫はなぜ、妻の不倫を「見て見ぬふり」するのか?衝撃の理由は… 取材者プロフィール 裕一さん(仮名)現在38歳 職業:会社員 家族構成:3歳年下の妻、7歳の娘
Amazonは「ドラえもんのポケット」じゃない
夫婦の間に晴れて娘さんが誕生したあと、しばらく夫婦関係は落ち着いていたそう。 というよりも妻も夫も初めての我が子がとにかく可愛く、また同時に慣れない育児に振り回されることも多く、時間はあっという間に過ぎていきました。 「ただ、妻は転職したてで産休・育休を取ることになったため育休手当がもらえず、再びお金のことではたびたび揉めました。 子どものものは何かと必要になるのはわかります。でも妻はまるでドラえもんの異次元ポケットから好きに道具を取り出すかのように、僕のクレジットカードが登録してあるAmazonで手当たり次第子ども用品や日用品を買うんです。赤ちゃんがいたら月20万円はないと生活できないとかで……。 まあでも、妻も産後1年ほどで仕事復帰をし、慌ただしいながらも何とか家族としてやっていると思っていました。その後まもなくして新型コロナウィルスが流行ったときも、家族3人で家にこもって仲良く未曾有の事態を乗り越えたつもりだったんですが……。いや、女って本当に怖いですよ」 過去に妻から不穏な気配を感じた記憶はすっかり薄れ、子どものいる生活にもすっかり慣れた頃。 裕一さんは偶然にも、妻の本性を目の当たりにしてしまったのです。
妻たちの醜すぎる本音
それは、コロナ禍もだいぶ落ち着いたある日のこと。 妻は育児のため時短勤務かつ基本は在宅勤務が定着、裕一さんはだんだんと在宅勤務が減り出社が増えるというスタイルが定着したタイミングでした。 「その日は出社をする予定だったんですが、対面の大きな会議がキャンセルになり、たまたま午後は帰宅して家で仕事をしようと思ったんです」 しかし裕一さんが家に着くと、玄関には見知らぬ女性物の靴が並び、リビングからはやたらと楽しそうに会話をする声が聞こえました。妻が友だちを家に呼びお茶会か何かをしている様子でした。 「平日の真っ昼間から自由でいいよな……と思いつつ、彼女たちは盛り上がっていたし、僕の帰宅で気を使わせるのも面倒だったので、リビングには寄らず自室にこもって静かに仕事をしようと思いました。 ですが、リビングに繋がるドア越しに聞こえちゃったんですよ。妻が友人たちに楽しそうに大声で語る声が……」 裕一さんが「正直思い出したくもない」と言いながら細々と教えてくれたその内容は、なんと妻に「彼氏がいる」というものでした。 「妻は、仕事と家庭の合間にいかに恋愛を楽しんでいるか熱弁していました。聞いた感じだと相手側も既婚者のようで、恋愛と性欲は家庭とは別物、外で楽しめばいいとかなんとか、意気揚々と話していました。 また、僕がどれだけケチでつまらない男で、恋愛感情はもう一切ない、父親としての役割だけと割り切っているとも。コロナで僕が在宅の時は地獄で息が詰まりそうだった、ようやく出社してくれて彼氏とも会えるようになったとか……」 当然ながら裕一さんは大きなショックを受け、目の前が真っ暗になったそう。 聞きたくないのに聞いてしまう。今すぐその場から立ち去りたいのに身体が硬直して動かないような状態で、不倫話に加熱する女性たちの声を浴びることになりました。 「妻に絶望したのはもちろんですが、同じく驚いたのは他の女性たちの反応です。不倫話を誰も咎めずにキャーキャー盛り上がるだけでなく、『私も都合のいい彼氏が欲しい』『実は会社の年下の子とデートした』とか、何というか全員薄汚い欲を丸出しで興奮気味に会話をしてるんです。真っ昼間から、身体の相性がどうとか生々しい下ネタばかり……。 30代も半ばの、表向きは普通の女性がですよ? ああいう主婦って多いんでしょうか? あまりに醜い光景でした」 当時を思い出したように、頭を抱えてしまった裕一さん。 決して聞くべきではなかった女性同士の会話に、不本意に遭遇してしまった彼の気持ちを考えると胸が痛みます。 裕一さんはふらつく足元で何とかその場から離れたと言いますが、その衝撃は長い間心に残り、仕事にも集中できないような状態にまでなったそう。 しかしながら驚くべきことに、裕一さんはこのことに関して、今に至るまでの数年間、妻に一切の言及をしていないというのです。
山本 理沙