「けじめを…」自民党内から公然と総理批判 今後の政権運営は
「政治とカネ」の問題で自民党への批判の嵐が止みません。総理の退陣を求める声が上がるなか、早くも9月の総裁選への出馬は「絶望的だ」との声も。 【写真】政治とカネめぐり自民党内外から“批判” …岸田総理、9月の総裁選への出馬どうなる?
■規正法改正に「説明責任を」野党が総理追及
果たして岸田総理の言う信頼回復は実現するのでしょうか。 立憲民主党 徳永エリ参院議員 「今国会ではこの裏金事件にものすごい時間を費やしたわけですよ。内外の課題が山積している中で。説明責任は十分に果たされていないし、真相の解明も結局できなかったわけですね。一番大事なのは企業団体献金、これを禁止することだと私は思います。なぜそこに手をつけないのか、総理ご説明ください」 岸田総理大臣 「この企業団体献金等については禁止するのではなくして、透明性を高めることによって、この信頼を回復、政治の信頼の回復につなげていく。こういった考え方をとるべきであると我々は考えております」 立憲民主党 徳永エリ参院議員 「それは自民党や政治家側からの考え方ですよね」 自民党の裏金事件を発端とする政治資金規正法の改正。野党は抜け穴だらけと批判しますが、自民党の重鎮からも不満の声が上がります。 自民党 麻生太郎副総裁 「いま自由民主党には逆風が吹いていると。 皆様が肌で感じておられる通りです。党員であることが恥ずかしい」 自民党の議員や党員ら、およそ700人が出席した福岡県連の定期大会です。 自民党 麻生太郎副総裁 「政治資金の透明性をはかることは当然ですが、同時に、我々は将来に禍根を残すことになるような改革というのは、我々は断固避けねばならない」 政治資金規正法の改正では、パーティー券を買った人の公開基準額が現在の「20万円を超える」から引き下げられる方向です。当初の自民党案では、それが「10万円を超える」でした。 ところが、岸田総理は麻生副総裁や茂木幹事長の反対を押し切り、公明党の主張する「5万円を超える」を受け入れたのです。 麻生副総裁は、この対応を暗に批判したものとみられます。