【村本浩平コラム】アンモシエラで初のG1級競走Vの浦河・桑田牧場 次はエルトンバローズのマイルCS制覇に期待
◇中央競馬コラム「馬産地インサイ道」(村本浩平) JBCレディスクラシックを逃げ切ったアンモシエラ(牝3歳、栗東・松永幹)は、北海道浦河町・桑田牧場の生産馬となる。 「強いメンバーがそろっていただけに、いいレースを見せてほしいと願いながら(佐賀)競馬場で応援していました」と話すのは桑田美智代代表。この勝利はアンモシエラだけでなく、桑田牧場にとっても1962年の創業以来、初めてのG1級競走優勝となった。 桑田牧場の生産馬は、同じ日に行われたJBCスプリントにも、ヘリオス(騙8歳、栗東・西園正)が出走。今週のマイルCSにも、エルトンバローズ(牡4歳、栗東・杉山晴)が、4度目の挑戦でのG1制覇を目指す。 「生産馬が次々とG1に出てくれるのは、とても励みになります。決して規模の大きな牧場ではなく、これまでにさまざまな苦労も重ねてきました。その中で牧場スタッフのチーム力が高まってきた証しが、花を咲かせつつあるのだと実感しています」と桑田代表は生産馬たちの活躍を振り返る。 エルトンバローズも牧場スタッフとともに、愛情を注ぎながら育て上げてきた馬でもあった。 「オーナーの勝負服で、競馬ができているのは光栄です。デビューまでの期間だけでなく、デビューしてからも、さまざまなホースマンの方にお世話になりました。こうした人とのつながりが、エルトンバローズの活躍につながっていると思います」と桑田代表は関係者への感謝の言葉を口にする。 マイルCSは京都競馬場へと応援に行くと話す桑田代表。次はエルトンバローズが、中央でのG1制覇を見せてくれるのかもしれない。
中日スポーツ