“サウナ230カ所巡った”彼女の「心が整う」働き方。趣味を絡めた副業も、趣味と仕事の向き合い方
仕事が終わって帰宅したら疲れて何もできない──。そんな人がいる一方で、時間、体力、お金をやりくりしながら趣味に没頭するビジネスパーソンがいる。彼らはなぜ、その趣味にハマったのか。どんなに忙しくても、趣味を続けられる秘訣とは。連載 隣の勤め人の「すごい趣味」では、仕事のかたわら、趣味をとことん楽しむ人に話を聞き、その趣味の魅力を深掘りする。 【32枚の写真を見る】森の中や海辺、鍾乳洞や、お面に囲まれたサウナ室など…訪れてみたくなるサウナの数々 原田泰造さん主演のドラマ「サ道」(テレビ東京系)をきっかけに、初めてサウナを体験した人は多いのではないだろうか。
今回ご紹介する、川邊実穂さんもその1人。サウナ好きが高じてサウナライターとして活動しているが、じつは彼女の本業は株式会社NTT DXパートナーに勤務する会社員である。「サウナを趣味にしてから人生が好転した」という川邊さんに、サウナの楽しみ方やサウナが自身に与えた影響について聞いた。 ■「1週間のご褒美サウナ」5年で230カ所訪問 それまで趣味らしい趣味を持たなかった川邊さんが、サウナにハマったのは2019年秋。たまたま予約録画されていた「サ道」を見たのがきっかけだった。
「『孤独のグルメ』を録画したつもりだったのですが、偶然『サ道』が録れていて。『サ』に『道』って何……? と思って見始めました。サウナのドラマと知っていたら見なかったと思います。それぐらい、当時はサウナに興味がありませんでした」 しかし、夕飯を食べながら横目で見始めた「サ道」に次第に夢中になる。30分足らずのドラマを見終えたころには、サウナが気になって仕方がない状態になっていた。 「主人公の原田泰造さんが白目をむかんばかりに『ととのった~!』と言う姿を見て、何なんだこれは!? と気になって。自分でもサウナを体験してみたくなったんです」
【32枚の写真を見る】森の中や海辺、鍾乳洞や、お面に囲まれた水風呂など…訪れてみたくなるサウナの数々 翌日、家からいちばん近いサウナをネットで検索して訪問した川邊さん。ドラマの主人公と同じように「サウナ→水風呂→休憩」のサイクルを忠実に実践してみて、「これはすごいな」と思ったという。 「めちゃくちゃすっきりして、頭の疲れが取れる感覚がありました。まるで、カチカチになった脳みそがやわらかくなって、そこから疲れだけがフッと消えたような感じです。これまで味わったことのない感覚でしたね。その夜はぐっすり眠ることができました」