映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』　©2023 20th Century Studios. All Rights Reserved.

タイカ・ワイティティ監督が、第92回アカデミー賞脚色賞を受賞した『ジョジョ・ラビット』の製作スタジオ、サーチライト・ピクチャーズと再びタッグを組んだ最新作『ネクスト・ゴール・ウィンズ』。この度、本作の舞台となる米領サモアの人々の暮らしぶりと、そんな彼らと欧米からやってきた鬼コーチの奇跡をユーモアたっぷりに描いたタイカ・ワイティティ監督にフォーカスした特別映像が公開された。 2001年、ワールドカップ予選史上最悪の 0-31の大敗を喫して以来、1ゴールも決められていない米領サモアチームに、次の予選が迫る。そこへ破天荒な性格でアメリカを追われた鬼コーチ、トーマス・ロンゲンが就任。チームの立て直しを図るが‥‥。 2014年に『ネクスト・ゴール！世界最弱のサッカー代表チーム 0対31からの挑戦』としてドキュメンタリー映画化もされた奇跡の実話をベースに、『ソー：ラブ＆サンダー』などのハリウッド大作から、『ジョジョ・ラビット』といった感動作まで幅広く手掛けるタイカ・ワイティティが監督・脚本を務め、独自の世界観とユーモアを盛り込んだ実写映画を作り上げた。 欧米のプロサッカーの世界で常に結果を求められてきた鬼コーチのトーマス・ロンゲン(マイケル・ファスベンダー)がしぶしぶ着任することになったのは、太平洋に浮かぶ決して大きくない島、米領サモアの代表チーム。 自然豊かな環境のなかでのびのびと明るく生きる彼らにとって、スポーツはエンジョイファースト。サッカーのトレーニング真っ最中でも祈りの時間が来れば芝の上に座って揃ってお祈り。培われてきた文化も育ってきた環境もなにもかも違う人間同士が手を取り合うのは、決して簡単なことではない。 この異文化を繋ぐのが、米領サモアと同じマオリの血を引くタイカ・ワイティティ。この度公開された映像でも「私たちは、一種のファミリープロジェクトとしてこの映画に取り組みました。仲間やポリネシアの文化に囲まれていると、安らぎを感じます。この映画は私がこれまでに撮ったどの作品よりも自然な感じがするのです」と、自身のルーツとなるポリネシア文化と欧米の価値観、どちらもを肌で知るワイティティだからこそ本作を描けたことをアピール。 ポリネシアでは‟ユーモアは文化の一部”とも言われる。本作でも、ワイティティ監督のほかの誰にもマネできないユーモラスな演出センスに期待したい。 映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』は、2024年2月23日(金・祝)より全国ロードショー。