卑弥呼にも食べてみて欲しい!きじま流簡単アレンジレシピ「刺身のごまユッケ」
誰もが毎日元気に過ごすために欠かせないことのひとつが、食事! それは今も昔も変わらない生きていくための大切な習慣です。「偉人たちが食べていたご飯を食べてみたいけど、昔のままの作り方でもおいしいのかな……」そんな不安を解決してくれるのが人気料理研究家のきじまりゅうたさん! 令和版にアレンジした栄養満点&映える『偉人メシ』に、親子でチャレンジしてみては? 歴史人Kidsのみなさん、こんにちは、料理研究家のきじまりゅうたです! 古(いにしえ)の人たちの料理を通して当時の暮らしや歴史に触れるこの企画、今回もいっしょに偉人たちに思いを馳(は)せながら、親子でおいしい料理作りに挑戦していきましょう! ■倭の国に思いを馳せながら味わうユッケは格別! 誰もがその名を知る邪馬台国(やまたいこく)の女王・卑弥呼ですが、日本にまだ文字がなかった時代の人物だけに国内の資料には一切登場せず、邪馬台国がどこにあったのかすらも、いまだ明らかになっていません。でも、謎に満ちているからこそ、想像力をかき立てられますよね? 90歳近くまで生きたといわれる卑弥呼をはじめ、当時の倭(わ)の国の人々が主食の穀物とともに好んで食べていたとされるのが、長寿食「生菜」。保存のきかない古代に、今と変わらぬ刺身が食べられていたこと自体、驚きですが、調味料が乏しい時代ですから、味つけは極めてシンプルだったはずです。 そこで今回は、刺身にさまざまな調味料を使うことで味つけを複雑にし、生野菜を加えて食感の良さもプラスしてみました。また、卵黄をのせることで、まったりした旨味と現代っぼさも感じてもらえると思います。 切って混ぜるだけの簡単時短レシピですが、味は本格派!ぜひ挑戦してみてください! ■きじま流簡単アレンジレシピ 倭国風“刺身のごまユッケ” 【材料】 刺身盛り合わせ:1パック きゅうり:1/2本 細ねぎ:2本 しょうが:1/2片 白すりごま:大きじ1/2 卵黄:1個 [A] 味噌:大さじ1/2 砂糖:大さじ1/2 醤油:大さじ1/2 ごま油:大さじ1/2 【作り方】 (1)きゅうりは縦半分に切ってティースプーンなどで種を除き、斜め薄切りにして塩もみする。 (2)細ねぎは小口切りに、しょうがはみじん切りにする。 (3)刺身は細切りにする。 (4)ボウルに[A]を混ぜ、刺身と細ねぎとしょうがと白すりごま、水気を絞ったきゅうりを混ぜる。 (5)器に盛り、卵黄をのせれば、完成! 「歴史人」2022年3月号より 監修/永山久夫 ながやま ひさお/1932年福島県生まれ。食文化史研究家。古代から明治時代までの食事復元研究の第一人者。長寿食や健脳食の研究も行う。新聞や雑誌、テレビなどでも活躍中。 料理監修/きじまりゅうた きじま りゅうた/1981年東京都生まれ。料理研究家一家の三代目。男性のリアルな視点から家庭料理を提案している。NHK「きじまりゅうたの小腹すいてませんか?」を始め、 テレビや雑誌等を中心に活躍中。
きじまりゅうた