現行型「スバルBRZ」の生産が終了 次期モデルをスバリストが予想する
現行型「BRZ」が生産終了?
過日、「スバルBRZ」に関するちょっとした調べ物をしようと思い公式ウェブサイトにアクセスしたところ、そこには「現行モデルについては生産終了に伴い、販売店での在庫対応のみとなります」との案内があった。 【写真】アプライドD=D型の登場まで秒読み? 現行型スバルBRZの写真をもっと詳しく見る(10枚) すわっ、2代目BRZがいきなり販売終了か! と筆者はたいそう驚いた──というのは大うそで、驚きはなかった。なぜならば、スバル車愛好家であれば、この文言は「モデルライフの終息」を意味しているわけではなく、「現行モデルの受注をストップし、次のアプライド(年次改良車)の注文受け付けが近日始まる」という意味であろうことは、本能的に(?)わかるからだ。 念のため、付き合いのある東京スバルの販売店に確認してみたところ、やはり「BRZの販売自体を終えるわけではなく、いわゆる年次改良です」とのこと。それはそうだろう。2021年7月に正式発表された2代目スバルBRZは、翌年5月にちょっとした変更を行って「B型」となり、さらに2023年9月には、MT車にもアイサイトを採用するなどして「C型」になった。となれば、2024年の夏か秋ごろには「D型」に変わるのがスバル車のお約束だ。そして一般的に、D型になる際にはそこそこ大がかりな改良が行われる。 ならば今回アプライドD=D型となるスバルBRZには、どのような改良が施されるのだろうか?
D型BRZの6MT車に期待が高まる
気になったため再度、東京スバルの担当セールス氏に電話を入れてみた。セールス氏いわく「次のD型ではスーパー耐久シリーズに参戦しているBRZのノウハウを生かした改良を行うことで、走り全体がかなり良くなります!」とのこと。 「スーパー耐久のノウハウを生かす」ということはおそらく、これまではAT車のみに採用されていた「スポーツモード」が6MT車にも設定され、スーパー耐久シリーズからのフィードバックを受けた専用スロットルセッティングが採用されることになるのだろう。 6AT車をスポーツモードに入れた際の十分な力強さとピックアップの鋭さ、そして加音機構「アクティブサウンドコントロール」によるエンジンサウンドの素晴らしさは相当なモノであった。それがD型では6MT車にも採用され、さらにはスーパー耐久マシン由来のスロットルセッティングになるのだとしたら、D型BRZの6MT車はもう「期待しかない!」ということになる。 そしてC型までの6MT車のアクティブサウンドコントロールは「常に明確に加音している」というニュアンスだったが、これも6AT車と同様の「走行モードに応じて加音量が自動調節される」というタイプになるようだ。