新NISAは「足りない年金」の足しになるのかシミュレーション!老後までの期間別に考える
老後生活を年金だけで過ごすことができればよいですが、誰でも実現できるわけではありません。 【新NISAのシミュレーション結果】 さらに、昨今の物価高騰で家計の負担が増えており、老後生活への不安は増すばかりでしょう。 老後への不安などから投資を始めた方や、これから始めようと考えている方もいるのではないでしょうか。 今回は、2024年1月に開始した「新NISA」で積立投資を行った場合の運用結果を、積立金額・積立期間別にシミュレーションしました。 ご自身の老後までの期間に当てはめ、投資計画を立てる際の参考にしてみてはいかがでしょうか。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
公的年金の平均受給額はどれくらい?
公的年金の受給額は加入期間などによって異なり、厚生年金は月1万円未満~30万円以上、国民年金は月1万円未満~7万円以上と個人差が大きくなります。 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金保険(第1号) 受給権者の平均年金月額は14万3973円、国民年金は5万6316円でした。 男女別の平均年金月額を見ると、以下のようになっています。 ●男性の平均年金額 ・厚生年金:16万3875円 ・国民年金:5万8798円 ●女性の平均年金額 ・厚生年金:10万4878円 ・国民年金:5万4426円
老後の生活費はいくら必要?
次に総務省の「家計調査報告〔家計収支編〕2022年(令和4年)平均結果の概要」をもとに、平均でどのくらいの金額が不足するのか見ていきましょう。 ●「65歳以上・夫婦のみの無職世帯」の家計収支 65歳以上の夫婦のみの世帯では、実収入が24万6237円、支出合計が26万8508円となっており、毎月平均で2万2270円不足するとのことです。 老後生活が25年間あるとすれば、約668万円が不足する計算です。 ●「65歳以上・単身無職世帯」の家計収支 65歳以上の単身無職世帯では、実収入が13万4915円、支出合計が15万5495円となり、毎月平均で2万580円不足するとのことです。 老後生活が25年間あるとすれば、25年間で約617万円が不足する計算です。 ただし、あくまでも平均値を基に単純計算した金額となります。実際の家計収支は世帯差が大きく、経済状況などによっても変動するので、参考程度に留めておきましょう。