「すごい負け方をしたのでやり返すつもりでした」ロッテの青森出身右腕が憧れ東京ドームで8回0封
◆日本生命セ・パ交流戦 巨人3―4ロッテ(5日・東京ドーム) ロッテ・種市が8回4安打無失点の快投で、前夜の悪夢を払しょくした。「すごい負け方をしたので、やり返すつもりでした」と、前日に18失点で大敗したチームの悪い流れを断ち切る自身4勝目。青森出身でかつては巨人戦に夢中だったという25歳は、今年初招待した両親の前での勝利に「(シーズンでは)東京ドームは初めてで、小さい頃から見ていた球場。(両親に)いいところを見せられてよかった」と、安どの表情を浮かべた。 圧巻は4番・岡本和との勝負だった。初回はフォークで空振り三振にすると、6回は直球で見逃し、8回はスライダーで空振りを奪っての計3K。4打数無安打とし、さらには坂本も3打数無安打に封じ、「岡本選手も坂本選手も日本を代表する打者で、対戦したかった。僕の真っすぐでどれだけ通用するか。今日で自信を持てました」と、充実感をにじませた。 チームは連敗を「2」で止め、再び2位に浮上した。種市は4月4戦3敗で防御率6・75と不調だったが、5月以降はこれで5戦3勝で防御率は0点台と抜群の安定感だ。「4月と5月では別人の感覚になっています」。G倒で自信を深めた右腕が、6月も負けなしで駆け抜ける。(竹内 夏紀)
報知新聞社