世界が注目する泳ぐ宝石“ニシキゴイ” 中国への輸出解禁は?
テレQ(TVQ九州放送)
記者 「めちゃくちゃおおきいですね!」 尾形養鯉場 尾形学社長 「11月6日にうちでオークションをするが、その時に出品するコイです」 やってきたのは久留米市にあるニシキゴイの養殖場。毎年この時期、「泳ぐ宝石」とも呼ばれるニシキゴイを目当てに世界各国からバイヤーが集まります。去年の最高取引価格は約200万円です。 ニシキゴイの輸出額は29億円だった2013年と比べ、去年約66億円と倍以上になっています。15カ国以上のバイヤーが訪れる九州最大のオークション。尾形さんたちは準備に追われています。 尾形養鯉場 尾形学社長 Q.今年のコイはどう 「ボリュームもあり、つやつやしていてきれいに仕上がっている」 より品質の高いコイを育てるため、去年8月この養殖場を新設しました。 「通路の下が全部浄化槽になっている。浄化槽を極力広くした。(水槽の)水の回転率を上げることで常にいい環境をつくっている」 新たな施設は従来に比べ倍以上の浄化槽を設置。コイにとって最高の環境を整えました。この環境整備は、福島第一原発の処理水放出を受け、去年11月中国が行ったニシキゴイの輸入停止の際にも大きく貢献したといいます。 記者 Q.輸入ができなくなり、(中国分の)2~3割は売り上げが減った 尾形養鯉場 尾形学社長 「そうではない。(中国からの)買い付けはあったが、(国に)送れないのでうちで預からないといけなかった」 輸出の制限があるため中国の客が買ったコイを新たな施設で預かり育てています。飼育の委託を受けているコイの数は400匹ほどです。 「中国が(全体の)3割くらいになる」 中国は輸出に必要な検疫などの手続きを経て、輸出の再開に動きだしていますが具体的な時期は見えていません。養殖場で預かり育てる負担は増えたもののコイを楽しみに待つ客のため、いい環境で品質を保っていきたいといいます。 「(今が)一番コイの販売のシーズン。いっぱい人が来る。中国からも。客に満足してもらえるコイをそろえて、できればいい値段で買ってもらいたい」
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