空き家に夜間託児所開設 富山県南砺市の一般社団法人、多様な働き方支援
富山県南砺市福野(上町)に夜間託児所がオープンした。働き方が多様化する中、子育て環境を充実させたいと、同市の一般社団法人福野アソシエイツ(北川智之代表理事)が開設。空き家を活用しており、一帯のにぎわいづくりにもつなげる。 名称は「ココハピ」で、「ココをハッピーな場所にしたい」との思いから名付けた。南砺市で夜間託児所が開設されたのは初めて。 一般社団法人福野アソシエイツは空き家を生かした地域活性化に取り組んでいる。働き方の多様化や一人親家庭の増加などを背景に、「夜間の子どもの預け先に困っている」との相談を受けたことがきっかけで計画。地域の課題解決を支援する南砺幸せ未来基金から助成を受けて実現させた。 活用したのは同市福野にある旧呉服店。木造2階建てのうち1階部分を保育スペースに改装し、遊戯室と畳張りの就寝スペースを設けた。福野アソシエイツの橋爪央樹理事(48)は「スペース内の段差を少なくし、子どもが遊ぶ際の安全性も確保した」と話す。
スタッフは6人で、いずれも保育資格を持つ。受け入れは木~土曜の午後7時~同11時。3~12歳を対象とし、市内外を問わず利用できる。料金は1回千円。橋爪理事は「子育ての負担を少しでも減らし、親子の幸せにつながる施設にしたい」としている。 利用には事前の登録と面談が必要となる。申し込みは北川代表理事、電話090(4966)1285。インスタグラムからも受け付けている。