中国軍艦の台湾南西海域接近を想定 海軍が海上演習を公開/台湾
(高雄中央社)春節(旧正月、今年は1月29日)を前に、海軍は9日、中国人民解放軍の軍艦が台湾の南西海域に接近する状況を想定した海上演習を報道陣に公開した。艦艇が高速で航行して海上の目標に攻撃を行い、沿岸海域における作戦能力を示した。 国防部(国防省)は春節期間の戦備強化に関する状況を人々に理解してもらおうと、7日から軍の演習を報道陣に公開している。この日は南部・高雄市の海軍左営基地に報道陣を招いた。 演習では沱江級コルベット艦2隻と光華六号型ミサイル艇4隻が艦隊を組んで戦術位置まで高速で航行。沖合の中国軍艦に対艦ミサイル「雄風」を発射して攻撃するシミュレーションを実施した。6隻は再び高速で左営軍港に戻り、補給を行った。 左営港では国産救難艦「大武軍艦」が初公開され、その場で回転できる性能が披露された他、消防放水銃による放水などが行われた。また、昨年11月に供用開始された水星営区潜水訓練センターで潜水鐘などの救難装備を使った沈没船の引き揚げ訓練も公開された。 (呉書緯/編集:名切千絵)