対戦が発表されたアーチュレッタとシェイドゥラエフ

　格闘技イベント「RIZIN．48」（29日、さいたまスーパーアリーナ）の追加カードとして9日に元RIZIN＆ベラトール・バンタム級王者フアン・アーチュレッタ（37＝米国）VSキルギス共和国の新鋭ラジャブアリ・シェイドゥラエフ（23）が発表された。 　6月の「RIZIN．47」で武田光司を圧倒し、1ラウンド4分43秒リアネイキッドチョークで圧巻のデビュー11連勝を決めた〝強すぎる新鋭〟シェイドゥラエフのRIZIN2戦目の相手がアーチュレッタに決まった。注目はその発表方法だ。あまりの強さゆえ、難航が予想された対戦相手交渉に注目が集まっていたのだが、正式発表直前にRIZIN　FFは「X」の公式アカウントで〝ドラマ風動画〟を公開。笹原圭一事業局長が電話で日本人選手にシェイドゥラエフとの対戦を打診し「ギャラも弾みますから」と甘い言葉を投げかけるも断られてしまう。これに榊原信行CEOとマッチメーカーのチャーリー柏木氏が頭を抱え重苦しいムードで議論がかわさる様子が映された。 　そこで榊原CEOが「このラインナップだけで海外のファンを引きつけるっていうのは、ちょっと〝不安〟だよね」とこぼす。するとこれに柏木氏が「社長、今なんとおっしゃいました？」と聞き返すと榊原CEOは「ふあん。フアンだよね」と返した。これでひらめいた柏木氏が国際電話でオファーをしてカードが成立し、榊原CEOと笹原局長が「いいね！」とサムアップ。この1時間後にRIZINは案の定「〝フアン〟アーチュレッタVSシェイドゥラエフ」を発表した。 　演技派ぶりを見せた榊原CEOはその後、自身の「X」で「我々の寸劇からのカード発表如何でしたか？笑」とポストだ。これにファンからは「最高です」「毎回やってください」「面白かった」など好反応。笹原局長は「柏木さんのたっての希望で実現した企画です。（柏木さんが飽きるまで続きます）」と〝寸劇式カード発表〟継続に意欲を見せている。