「退去時に高額請求」「入居時にあった傷まで…」賃貸の“退去費用”トラブルなぜ? 専門家の見解
■退去シーズンピークの3月 これからでも間に合う住まい探しの極意は?
4月からの新生活に向け、転勤や大学合格後の住まい探しで3月に物件を探さなければいけない場合は、すでにピークを終えていて難航するケースも多い。一般的に住まい探しが活況になるのは、春を見据えた1月~2月。LIFULL HOME’Sの2022年のデータによると、掲載物件も、1月の約202万件に対し、3月は約13万件減少。そのため、ピークと同じ条件で探しても、理想の住まいに出会えないケースもある。 高瀬さんによると、以下3つを加味することで選択肢が広がるそうだ。 1)駅からの徒歩圏内を広げてみる 2)堅実な広さを選ぶ 3)初期費用にはこだわらない 同データによると、駅からの徒歩圏内については、5分以内から10分以内に広げることで、約70万件も物件が増加するそう。また、広さについては30平米を超えると一気に掲載数が少なくなる。30平米以内で探すと、約8倍の物件数が見られるなど選択肢が広がっていくのだ。 最後に初期費用については、仮に「敷金」がゼロでも、その分退去時の費用がかかってくることを考えると、こだわらずに探すことで、幅は広がりそうだ。 「3月は1年の中で最も物件の流動性が高く、他の人に先を越される確率も最も高いと言えます。自分の条件を決め、ネットで絞り込んだらすぐ問い合わせを。もう埋まっている場合でも、大枠が重なる物件は他にもあるはずなので、まずは、プロに頼る。ネット検索とリアルのサポート、やはり両方を駆使することが理想の住まいを見つける近道になると思います」 (取材・文/辻内史佳)