都議会主要会派幹部に聞く⑤ 立憲民主党・西沢圭太幹事長「神宮外苑の再開発が争点」 東京都知事選
--小池都政の評価は 「最初は良かったが、結果として前代未聞なぐらい良くない。故石原慎太郎元都知事、猪瀬直樹元知事、舛添要一前知事とみてきたが、一番都政に関心がない人ではないか。全ては都民の代表である議会で野党の質問に答えないという答弁拒否に表れている。8年前は、(批判していた)自民党からたくさんの質問が通告なく飛んでも一人で全部答えていた。今は全くその思いを感じられない。子育て支援策も中身より、都政を利用したパフォーマンスにしか関心がない」 【一覧で見る】神宮外苑の再開発を巡る主要候補者の発言 --知事選の争点は 「神宮外苑の再開発問題ではないか。小池百合子知事は事業者がやることだと冷たい対応を取るが、前参院議員の蓮舫氏は一石投じようとしている。われわれは再開発そのものを否定しているわけではなく、そのやり方に問題があるとしている。象徴的な4列のイチョウ並木を危機にさらし、国際機関から警告も出ている。蓮舫氏が知事になれば都民の付託を得ることになる。知名度抜群の現職の知事が敗れて、その争点が神宮外苑再開発となれば事業者も無視はできないはずだ。そういう意味で現状を変えることは十分できる」 --選挙戦では共産党と共闘する 「蓮舫氏は共産を支持している層も取り込みたい。ただ離党はしたものの『ザ・立民』の人。民進党の代表でもあったし、民主党の長年の功労者だから共産色がそんなにつくことはないだろう。東京都は共産の支持者が多く、都議会でも立民より議席数は多いが、蓮舫氏のことを共産の人とまで思う人は少ない。立民も頑張らないと運動量は共産の方が組織的で強い面もある。(政治とカネの問題で逆風の)自民にお灸を据えたい層も取り込んでいく」=おわり