【台湾】台風21号、農産物などの被害24億元超に
台湾農業部(農業省)は13日、台風21号(コンレイ)による農林畜水産物と農地、関連の民間施設への推定被害額が、同日午後5時までに計24億1,217万台湾元(約115億5,000万円)となったと発表した。 内訳は、農産物が20億2,167万元、水産物が4,115万元、畜産物が450万元、林産物が372万元、農地・施設が3億4,113万元。 地域別の被害額は台東県が最も大きく、全体の37%に相当する9億59万元。また、雲林県が5億2,542万元(22%)、台中市が3億848万元(13%)、花蓮県が3億249万元(13%)などとなった。これら4県市の被害額が合わせて全体の約85%を占めた。 農産物の被害面積は3万4,073ヘクタール。水稲の被害が最も大きく、被害面積は1万848ヘクタール、被害額は4億3,126万元となった。その他の被害はバンレイシが3,879ヘクタール(被害額3億3,843万元)、ナシが640ヘクタール(同2億3,326万元)、ニンニクが1,371ヘクタール(同1億4,685万元)、落花生が2,328ヘクタール(同7,963万元)など。 水産物はカキなど、畜産物はニワトリ、ブタ、カモの被害が大きかった。 農地や施設の被害の内訳は、農地の流失・埋没面積が計7.77ヘクタールで、被害額が643万元、ハウスなど農業施設の被害額が5,346万元、畜産業では畜舎などの倒壊で784万元、漁業では漁船や定置網の損壊などで2億7,340万元となった。