特急列車と乗用車が衝突、酒気帯び運転容疑の男逮捕…基準値2倍のアルコール分「抜けていると思った」
23日午前7時頃、福岡市南区井尻3のJR鹿児島線笹原駅構内の踏切で、佐賀発博多行き上り特急列車(6両編成)と乗用車が衝突した。乗用車の運転手は車外に出て無事で、乗客乗員約100人にもけがはなかった。 【図表】アルコール分解(約3~4時間)の目安…ビールなら500ミリ・リットル
福岡県警南署は、車を運転していた同区、自営業の男(50)を道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で現行犯逮捕した。発表では、男は酒気を帯びた状態で乗用車を運転した疑い。飲酒検知で基準値の約2倍のアルコール分が検出された。「アルコールは抜けていると思った」と容疑を否認しているという。
JR九州によると、事故当時、踏切は警報機が鳴り、遮断機が下りていたという。この事故で一時、博多―鳥栖駅間で上下線とも運転を見合わせた。特急と普通列車の計65本が運休し、最大約3時間の遅れが発生。約2万人に影響が出たという。