松本まりかの“暴走する復讐サレ妻”は何位?夏ドラマ「怖い女」ランキング!朝ドラ&月9からも
夏だからなのかはわからないが、2024年の夏ドラマには、怖い、恐ろしい女性キャラクターが目立つ。本稿では、この猛暑にひとときの涼を与えそうな、背筋の凍る「怖い女」たちをランキング形式で紹介したい。 【画像】月9ドラマ『海のはじまり』で台風のように周囲を振り回す女は…?
5位 森口美佐江(片岡凛)NHK『虎に翼』/朝ドラに登場した異質な“闇”
ほっこりしたり、シリアスなテーマで考えさせられたりする、この朝ドラの中で、異色の存在感を見せたのが、「新潟編」(第17週~19週)に登場した高校生の美佐江だ。 大地主の娘で、容姿端麗、学業も優秀。法学部志望ということで、裁判官として新潟の家裁に赴任した主人公の寅子(伊藤沙莉)に接近する。だが、勉強熱心で真面目な少女と思われた美佐江には“闇”があることが仄(ほの)めかされる。 新潟市内で起こっていたひったくり事件に関与した少年たちが、美佐江が「特別な人にだけ」贈るという「赤いビーズの腕飾り」をしていたからだ。さらに、第19週では売春事件への関与が疑われる。 美佐江は問題なしとして帰されるが、疑った寅子は美佐江を追及。すると美佐江は、そもそも「どうして悪い人から物を盗んじゃいけないのか。どうして自分の体を好きに使ってはいけないのか。どうして人を殺しちゃいけないのか」、その“悪”の定義がわからないと正直に答えながらも、尻尾は見せない。 そして誰にも咎(とが)められることなくそのまま進学していく。この美佐江の告白の場面はさながらホラーやサスペンスの様相だった。 “怖さ”の一端をのぞかせただけで退場してしまった美佐江。現時点では、全25週あるなかで3週だけの登場だが、そのインパクトと、再登場もあると期待を込めて5位に。
4位 南雲水季(古川琴音)フジテレビ系『海のはじまり』/台風のように周囲を振り回す女
真夏の台風のように関わる者すべてを振り回す女、水季。かつての月9『東京ラブストーリー』の赤名リカ(鈴木保奈美)の系譜にあるようなキャラクターでもある。 主人公・夏(目黒蓮)が学生時代に交際していた元カノであり、一方的に別れを告げられて7年後、水季が亡くなったと聞いて夏が葬式に向かうと、自分の娘が生まれていた――というストーリーなのだが、夏は水季から求められるままに中絶同意書にサインしたにもかかわらず、知らぬうちに水季は出産を決意、彼女から電話だけの一方的な通知で強引に別れを切り出される。 そして水季は、自身が病気だとわかると夏との娘・海(泉谷星奈)がひとりで夏の家に行けるように練習させていたことが後々わかる。何も知らなかった夏の目線で見れば、子どもをつくった責任があるとはいえ、ちょっとしたホラーだろう。 しかも第7話では、水季が図書館の同僚・津野(池松壮亮)が自分に好意を抱いていることをわかったうえで子育てに巻き込んでいたことが発覚。 津野の気持ちを利用していることについて「最低」であることは自覚していたし、津野と友人以上の関係にならないように距離を置いていたのは死期が近いがゆえの遠慮だったのかもしれないが、自分への気持ちに気づいていながらわざわざ自宅に招き、「付き合ってる人とか、いるんですか?」と訊ねる場面にゾクっとした人も少なくないのではないだろうか。