ICC「政治的圧力に屈しない」 赤根智子所長、司法の独立強調
国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)の赤根智子所長は12日、慶応大(東京都港区)で記者会見し、プーチン大統領の逮捕状を出したことに反発したロシアが、赤根氏を指名手配したことなどを踏まえ「(各国の)政治的圧力に屈しない」と述べた。司法の独立を守る立場を強調した。 赤根氏はICCが昨年9月以降、大規模なサイバー攻撃を受けていると説明した。セキュリティーシステムの再構築のため今年から3年間で12億ユーロ(約2千億円)が必要で、寄付金を募っているとした。 会見に先立つ講演では、ICCによる裁判が間接的に戦争犯罪などを抑止し「平和に向けた一助になることは望ましい」と述べた。