ガールズケイリンGI「パールカップ」が11日開幕 グランプリ出場権かかる女子の東西戦、デビュー1年の新鋭も出場
まもなくガールズケイリンのGI「パールカップ」が開催される。昨年から新設された大会で、今年は第2回。ここではこの大会の特徴、選考基準や勝ち上がりについて解説する。
第2回迎えるガールズGI「パールカップ」
6月11~13日に岸和田競輪場で開催される「パールカップ(GI)」。男子のGI「高松宮記念杯競輪」の初日から併催され、3日目に決勝が行われる。 パールカップは2023年に新設されたGIのうちの一つで、優勝者には年末のガールズグランプリ出場権が与えられる。 特色は男子の高松宮記念杯競輪と同様「東西戦」であることだ。 出場選手は東西14名ずつ、合計28名。4月の「オールガールズクラシック」の出場選手は42名だったため、比較するとかなり狭き門となる。なお、11月の「競輪祭女子王座戦」はパールカップと同じく28名である。 それでは、選考条件を見ていこう。 【パールカップ 選考条件】 (1)ガールズグランプリ2023で1~3位となった者 (2)パリ五輪自転車競技トラック種目代表選手 (3)選手選考対象期間において2か月以上JCFトラック種目強化指定(A)に所属した者 ※選考期間の平均競走得点が上位20位以内の者 (4)東西別平均競走得点上位者 ※同点の場合は選考期間における選考用賞金獲得額上位者 ※選考期間は2023年10月~2024年3月の6か月、最低出走回数は24 見たところによると、ガールズケイリンは前年のグランプリ上位3名が男子でいう「S級S班」の扱いを受けるということなのだろう。ナショナルチームはパリ五輪が控えているため、今回も参戦はない。 メインの選考条件は(4)の東西別平均競走得点上位者である。
狭き門くぐり抜けた新鋭も
先述のとおり出場できる選手数がオールガールズに比べて少ないため、オールガールズに出場した選手のうち加瀬加奈子や増田夕華など15名が選考漏れとなった。 一方でオールガールズに出場していない選手のうち3名がパールカップ出場権を得ている。 それが124期の竹野百香(選考順位18位)、120期の山口真未(選考順位26位)、116期の藤田まりあ(選考順位27位)。 竹野はデビューからまだ1年の新鋭で、ルーキーシリーズは2度優勝、本デビュー後も4度の優勝を挙げ、すでに一線級の選手だ。 オールガールズクラシックの選考条件は2023年2月~2024年1月の選考用賞金獲得額上位者で、竹野のデビュー前から選考期間が始まっているため出場条件をクリアできなかった。今後はGI常連となるに違いない。