【囲碁】一力遼本因坊就位式「難しい内容の囲碁で何とか結果を出せた」「今後も上を目指して」
囲碁の第79期本因坊戦を制した一力遼本因坊(棋聖・名人・天元=27)の就位式が16日、東京都文京区「ホテル椿山荘東京」で行われた。今年5月に行われた今期の5番勝負では、関西棋院の余正麒八段(29)と初めての頂上対決に3連勝して初防衛を果たした。 一力本因坊は謝辞で、「手探りな部分も多くあったんですけど、難しい内容の囲碁で何とか結果を出すことができました。その自信が(国際棋戦で9月に終わった)応氏杯優勝、名人獲得(10月)につながったと思っています。今後も上を目指して頑張っていきたい」と述べ、大きな拍手を送られていた。 囲碁界で最も伝統のあるタイトル戦は昨年の78期まで2日制7番勝負で行われ、7つのタイトルのうち序列3番手だった。今期から1日制5番勝負となり、序列も5番手になった。一力本因坊は最後の7番勝負で、12連覇を目指した本因坊文裕(井山裕太本因坊=当時)を4勝3敗とフルセットの末に下す大熱戦を演じ、初の本因坊を獲得していた。