アロンソ、F1日本GPは「5本の指に入るほど、ベストな週末だった」チームの実力上回る結果に満足
アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、F1日本GPで予選5番手から6位フィニッシュ。自身のキャリアの中でも五指に入るほどベストな週末だったと語り、マシンが持つ以上のパフォーマンスを引き出したことを誇りに思っている。 【動画】リカルド&アルボン、日本GP1周目に散る! アロンソは他の上位陣とは異なる積極的なタイヤ戦略と巧みなタイヤマネジメントで奮闘。レース終盤はジョージ・ラッセル(メルセデス)とオスカー・ピアストリ(マクラーレン)の前に立ちはだかった。 後続とのギャップをコントロールする、さすがのレース運びで6位フィニッシュを果たしたアロンソは、今のアストンマーティンが5番目に速いクルマであることを踏まえ、予想以上の結果だったと考えている。 ピアストリとラッセルを抑えることができると思っていたかという質問には、「もちろん、完全に自信があったわけではない」と答えた。 「レース終盤に他のドライバーがどんなペースを見せるかわからないからね」 「でも、僕にとっては最高の週末だったと思う。わからないけど、僕にとってはこれまでの中で5本の指に入るんじゃないかな。予選での5番手や、レースでの6位は完全にアウト・オブ・ポジション(実力とは異なるポジション)だよ。だからとても誇りに思う」 「僕たちは5番目に速いチームにそこそこ定着している。4番手と6番手にはかなりの差があるんだ」 「フェラーリ、マクラーレン、レッドブル、メルセデスと比較するのは無理だと思う。だから5位と6位でフィニッシュするのはまったく珍しいことなんだ。オーストラリアでもそうだった。6位だった。ここでも6位だ」 「ジェッダ(サウジアラビアGP)では5位だったし、レースはとてもうまくいっている。でも、確実にペースを向上させる必要がある」 アストンマーティンのマイク・クラック代表は、アロンソとチームが今のマシンが持つ実力以上のパフォーマンスを見せているというアロンソの主張を支持した。 motorsport.comの取材に対し、クラック代表はアロンソの見解について聞かれ「同意するよ」と答えた。 「シーズン最初の5戦は、自分たちがどこにいるのかを考えるときに、参考として振り返るものなんだ」 「そして我々は平均して、5番目に速いチームだった。ときには4番手に加わることもあったが、それは通常7番手から10番手あたりを争うことを意味する」 「速いクルマがリタイアしていないときに彼らの前でフィニッシュするには、トラックポジションが重要だ。でもそれを得るためには予選でいい順位を取らなければならない。そういう意味では、その言葉には同意せざるを得ないと思う」 アロンソはチームのパフォーマンスに満足しながらも、さらに前進が必要だと断言した。 「マシンを改善するために、いくつか準備していることがある。この最初のパッケージは、シーズン後半に導入するもののベースラインに過ぎないと思う。だから、まだ多くのことを分析する必要がある」 「でも、さっきも言ったように、僕たちは日曜日にとてもいい走りができているし、ポイントを最大化できている」 「ピットストップは素晴らしかった。2回目のピットストップでグリーンライトを見て『あれっ、もしかしたら4本ともタイヤを交換していないのかも』と思ったよ! あのときのタイムが気になるね」 「細かいことがあちこちにあって、それが結果につながっている。でも根本的には、ペースは望んでいるようなものではないと思う。これは今、集中しなければならないことだ」
Adam Cooper
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