AT&T、27年までの持続的な利益成長を予想-自社株買い実施へ
(ブルームバーグ): 米通信大手AT&Tは、向こう3年間の持続的な利益成長を予想。2027年については2桁の増益率になるとした。携帯電話と光ファイバー網への投資が実を結ぶと見込んでいる。
同社の3日発表によれば、2025年の利益は一部項目を除いたベースで1株当たり1.97-2.07ドルを予想。その上で、2年後については「増益率が2桁に加速する」との見通しを示した。
新たな予想には、AT&Tが所有する衛星テレビ会社ディレクTVは含まれていない。AT&Tは25年前半にディレクTVの売却を完了する見通し。数年にわたるリストラと債務削減への注力を経て、ようやく通信事業者としての原点に戻ることになる。
利益成長の加速により、AT&Tは株主への現金還元を増やすことが可能になる。1株当たり1.11ドルという年間現金配当の維持に加え、同社は200億ドル(約3兆円)相当の自社株買いを承認しており、27年末までの完了を見込んでいる。全て合わせると、AT&Tは今後3年間に配当と自社株買いを通じて400億ドル超を株主に還元する計画だ。
2024年通期については、調整後利益を1株当たり2.20-2.25ドルと予想。これにはディレクTVからの同30セントの寄与が含まれる。ディレクTV分を除いたベースでは、1株当たり最大1.95ドルと見込んでいる。
原題:AT&T Sees Profit Gains Through 2027; $20 Billion Buyback (1)(抜粋)
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Kelcee Griffis