VERYママの【子どものお小遣い事情】専門家がすすめる「正しいお金との付き合い方」とは?|VERY
\教えてくれた人/ 一般社団法人こどもmirai代表理事 村田 幸紀さん 日本最大規模の一棟物不動産投資コミュニティを主宰する傍ら、お小遣いを通じてお金の良い習慣や価値観を形成する方法について講演。著書に『わが子が将来お金に困らない人になる「お小遣い」のルール』。
0歳からお金の話はオープンに。日々の買物や大きな買物も“見える化”を
お小遣いをあげるかどうか以前に、0歳からできるお金の教育があります。子どものうちは実際のお金がどう使われるのかどんなものなのか、見たり感じたりしてその役割を知ることがとても大切。そのために一番したいのはお金の「見える化」です。今の子どもたちは特に、生まれた時からキャッシュレス・EC時代なので意識してアナログな経済活動を体験させてあげたいですね。 たとえば欧米の家庭ではお金の話は人生に必要不可欠なものとして、赤ちゃんのうちからオープンに行われています。日々のスーパーの買物でも「今日は〇〇円で安いから2つ買えるね」「〇〇円は高いけどいい商品だね」など話して聞かせてあげて。車や家電などの大きい買物も家族がいる場で。比較検討の話し合いや買う場に参加すると、子どもは自分なりの意見を言い、一緒に選んだものは当事者意識を持ち大切にするのです。 また、子どもがおもちゃなどを欲しがった時、すぐに買ってあげたり誕生日まで待たせたりしていませんか。そんな時こそ物の価値を学ぶチャンス。「じゃあ、お金が必要だね。何をがんばる?」と話し合い、お手伝いや何かを達成した報酬としてお金をあげましょう。小さな子どもでも我慢と努力の結果手に入れたものは大切にします。 最近は株や投資の教育についてもよく聞かれますが、まずは家族でよく使う商品やお店に関して、一緒に調べたり工場見学に行ってみて。ある会社を応援するということの先に株・投資があるので、そんな会話や経験が投資教育の第一歩になります。 お金の教育とは、お金持ちになるためではなく、お金と正しく付き合う方法を学ぶこと。社会・家族の一員としてお金の話にどんどん参加させてあげましょう。
\教えてくれた人/ クラウドコンサルティング株式会社代表取締役 川口 幸子さん 資産運用・金融コンサルタント。幼少期に欧米と日本を行き来した経験からお金の教育の大切さを伝えている。著書に『3歳から始める欧米式お金の英才教育』『ユダヤ富裕層が13歳までに学ぶお金のルール』。 撮影/前 千菜美 取材・文/八重沢友香子 編集/翁長瑠璃子 *VERY2024年3月号「子どものお小遣い、どうしてる?」より。 *掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。