<監察医 朝顔>「私は法医になる前、母を失いました」 上野樹里“朝顔”の決意がにじむ…圧巻2分半、涙こらえ“命の講義”
年初に新撮SPドラマが放送されたことで再び注目を集める上野樹里主演ドラマ「監察医 朝顔」シリーズ。現在FOD・TVerで開催中の「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」では、2019年7月期の“月9”枠で放送された最初のシーズンが順次無料公開中。その第10話から、朝顔役・上野の熱演が見る者の心を揺さぶる“命の講義”を振り返る。(以下、ネタバレがあります) 【画像】ボッテガ・ヴェネタのミニスカートに身を包む2024年の上野樹里 ■朝顔、学生たちに司法解剖について講義 作・香川まさひと、画・木村直巳、監修・佐藤喜宣の人気コミックをドラマ化した同作は、朝顔が司法解剖を通して法医学者の立場から遺体の謎を解き明かしていく物語だ。 原作とは異なり、朝顔の母・里子(石田ひかり)は東日本大震災の津波で被災し行方不明のまま、という設定。2019年に第1シーズン、翌2020年に2クール連続で第2シーズンを放送したほか、2021年1月と2022年9月、そして今年1月に、スペシャルドラマが放送された。 現在、順次無料公開されているのはその第1シーズン。朝顔と、父でベテラン刑事の平(時任三郎)らがタッグを組んで、遺体の死因を特定していく。12日(日)まで無料配信中の第10話では、朝顔が大学の学生たちに司法解剖について講義を行うシーンが描かれている。 ■「解剖って拒否できないんですか?」朝顔の答えは 「座学はどうも苦手で…」という茶子(山口智子)に代わって、大学1年生を対象とした法医学の講義を受け持つことになった朝顔。聴講していた学生(戸塚純貴)の「解剖って拒否できないんですか?」の質問をきっかけに、司法解剖の意義について自分の言葉で語り始めた。 正しい死因を知る手段が司法解剖しかない場合がある、と司法解剖の必要性について語ったあと、ひと呼吸おいて「私は法医になる前、震災で母を失いました」と語り始めた朝顔。 「混乱の中、溺死された方もたくさんいましたが、もしかしたらその中に、濡れた状態で救助を待っている間に凍死で亡くなられた方もたくさんいたかもしれません。この災害国である日本で正しい死因を知ることは、今後死者を減らすことにつながっていくと思います」と続けた。 そして「法医をやってきて言えることは、法医学者は、もう命を救うことはできませんが、ご遺体に耳を傾けることができる唯一の存在だということです」と、法医という役割への想いも…。ときおり涙で声を詰まらせながら2分半にわたって語られた、朝顔の“命の授業”。司法解剖への朝顔の率直な思いが上野の心揺さぶる演技によって語られた、本作の要とも言える場面だ。 「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」では人気ドラマを順次、FOD・TVerにて無料公開中。1月は「監察医 朝顔」のほか、香取慎吾主演の“月9”ドラマ「人にやさしく」(2002年)「西遊記」(2006年)「薔薇のない花屋」(2008年)、深田恭子が金髪の19歳を演じた「Fighting Girl」(2001年)、瀬戸康史主演のミステリー「ロストデイズ」(2014年)などがラインナップされている。