全日程で「2部制」導入 来夏の高校野球三重大会、午前と午後に試合
朝日新聞社と三重県高校野球連盟は12日、主催する来夏の第107回全国高校野球選手権三重大会を「2部制」で実施することを決めた。全日程で第1試合は午前9時、第2試合は午後3時半開始とし、暑さのピークとなる時間帯の試合を避ける。 【写真】暑さ対策のため屋内で開かれた第106回三重大会の開会式=2024年7月5日、三重県四日市市の四日市ドーム、本井宏人撮影 2部制は、暑さ対策の一環として今夏の全国選手権大会で一部日程に導入された。地方大会では、第100回大会の京都大会準々決勝で、暑さを避けるため第2試合後に休憩を挟み、第3試合以降を午後4時からに遅らせた例があるが、大会を通じて実施を決めたのは三重が初めて。 三重大会では今夏、1球場での試合数を原則1日2試合とし、第1試合を午前9時、第2試合を11時半からにした。来夏はこの取り組みをさらに進め、試合を午前と午後に分ける。入場料は変更せず、午前、午後を通して一般は1日700円で観戦できる。 昨今の猛暑を受け、三重県教育委員会は2023年8月に県立学校長へあてて、児童・生徒の活動場所の暑さ指数(WBGT)が31以上の場合は「運動は中止する」ことを徹底するよう通知。部活動の各大会への参加については「大会主催者の指示に従う」としているため、主催者側に対策を求めていた。(中田和宏)
朝日新聞社