「3.1 フィリップ リム」 にVERDYが“盗作”と抗議 ショーは20周年祝福ムードも後味悪く
祝福ムードも盗作騒動で後味悪く
20周年の節目を迎え、喜びが開花したコレクションからは、ブランドが未来へと新たな一歩を踏み出そうという力強さを感じさせた。「Don’t Cry Tonight」「Enjoy the moment」「Always for everybody!」とプリントされたメッセージTシャツは、リムがこのショーで伝えたいメッセージをダイレクトに綴ったものにも思えた。
ただショーが終わると、グラフィックアーティストのVERDYがインスタグラムのストーリーズで、これらのTシャツデザインが「自身の作品の盗用」だとして抗議するコメントを投稿。「僕はこれをデザインしていないし、公式なコラボレーションでもない(中略)この規模のデザイナーが、創造性に欠けており、怠惰であるのはとても残念」と怒りをつづった。
これに対し「3.1 フィリップ リム」は日本時間10日にブランド公式インスタグラムのストーリーを更新し、当該作品のビンテージのスローガンTシャツなどが着想源であるとした上で、VERDYサイドに連絡を取り、当該Tシャツの全てのマーケティングを一時停止したと説明、謝罪した。
ショーのフィナーレは拍手に包まれ、リムが大切にしてきたコミュニティーの仲間たちがバックステージに押し寄せるなど、祝福ムードに包まれていた。それだけに、後味の悪い形となってしまった今回の盗作騒動が残念でならない。