山口県知事、岩国基地へのオスプレイ配備容認表明 「住民生活に大きな影響ない」
米軍岩国基地(山口県岩国市)に海軍の輸送機オスプレイなどが年内に配備される計画について、山口県の村岡嗣政知事は29日、「基地周辺住民の生活環境に大きな影響を与えるものではない。地元市町の見解を踏まえ、私としては理解する」などとし、容認する意向を表明した。 オスプレイは空母艦載機のC2輸送機からの機種更新として配備される。併せて艦載機の戦闘機の一部がステルス戦闘機F35Cと交代する。海軍のオスプレイとF35Cはいずれも国内で初の配備となる。 配備計画を巡っては、国が7月中旬に県と岩国市、和木町、周防大島町に伝達した。県と3市町は機数や安全性などについて文書で質問。国が今月20日に「安全性に問題はない」「騒音は現在より広がらない」などと回答した。 県と3市町は回答を検証して「基地の周辺住民の生活環境に大きな影響を与えるものではない」との見解をまとめ、28日までに3市町は容認する意向を示していた。
中国新聞社